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TCSジャーナル2017年1月号

ミラクスハイパーステージ

TCS 年末を締めくくるイベントと言え 『ミラクル・ハイパーステージ』。日頃スクールで 見られない磨きをかけてきた ”技”をみんなに披露するステージ。

今年もコントにダンス、歌にバンドや親子で パフォーマンスや OB 登場など様々なパフォーマンスで会場を沸かせ てくれました。

今年 コンセプト ”みんなが主役”。演じる側も観る側も一丸となってステージを盛り上げる主役です!

子どもたち 家や習い事で技を磨くだけで なく、スクール フリータイムや放課後 時間を見つけて スクール 仲 間たちとダンスを合わせたり、フィードバックをし合ったり、新たな技を練習したり、音楽 先生にギター アドバイスをもら ったりと最後まで一生懸命”みがき”をかけていきました。

そして待ちに待った本番。

元気いっ い ダンスから始まり、可愛らしいプレキッズたち 劇にイングリッシュソング。女子たちによる息ピッタリ ス テッピーを使ったアクロバティックなダンス、また巷を沸かせた PPAP 更なるパロディや、6年生男子たち おバカコント。 家族バンドやお父さんバンド レベル 高さにも会場が興奮 渦に巻き込まれました。

MC も子どもが行う が TCS 流。今回もユニークな話で場を盛り上げつつ、同時にしっかりとタイムマネジメントもしてくれ ました。よくがん りました !

そして気になる表彰式…。今年も MVP(Most Valuable Person)と MVG(M. V. Group)に加えて MVA(M. V. Audience) 表彰があり、今回 MVA 、”観客”という以上に演目に”没頭”して盛り上がって観ていた子に贈られました。

翌登校日 リフレクションで書く行事作文 どれも躍動感にあふれ、他 子 パフォーマンスから受けた刺激や、早くも 次 ステージに向けた思いなどが生き生きと綴られていました。

来年も更なる飛躍が期待できそうです!

(文:今鷹 悠一郎)

 

昨年末に、TCSキッズ 6 名と保護者・スタッフ合わ せて 14 名でネパールのロールワリン地方にあるシミ ガオンの小学校を訪問してきました。TCSの公式な 行事ではないにも関わらず、この国際文化交流プロ グラムの第一歩目を踏み出せたことは、企画に賛同 して参加してくれた児童や保護者に加え、多くの皆 さんのご支援があったからに他なりません。この場を 借りて改めて御礼申し上げます。

「井の中の蛙」という言葉の意味は皆さんもよくご存 知かと思います。まずは、この故事成語の起源となっ た「荘子・秋水篇」におけるストーリーをご紹介しまし ょう。

黄河の水神・河伯(かはく)は、秋になり数多の川 の水が黄河に流れ込み、中洲にいる牛馬の見分け さえできないほど広々として美しい風景を眺めなが ら、天下の美は全て我が黄河にあると有頂天になっ ていました。しかし、河伯が流れに従って東へ東へと 川を下って北海にたどり着くと、中洲どころかもはや 水と空との見分けもつかないほど茫洋とした果てしな い海の広さを目の当たりにして、ため息をつきなが ら、北海の神・若(じゃく)に「私はあなたのところに辿 り着かずにいたのなら、独りよがりのままで、きっと見 識のある人たちの物笑いの種となっていたことでしょ う。」と言いました。それを聞いた北海の神・若は、 「井戸の中の蛙に海のことを話しても分からないの は、狭い自分の世界に囚われているからだ。また、 夏の虫に氷のことを話しても分からないのは、自分の 生きる夏の季節しか知ろうとしないからだ。」そして若 は続けてこう言います。「河伯よ、あなたは今、川岸 から流れ着いて大海を目の当たりにし、自分と自分 の世界のちっぽけさに気づいたのだ。今ここで初め て、あなたは大いなる真理について共に語り合うこと ができるようになったのだよ。」と。

の世界のちっぽけさに気づいたのだ。今ここで初 めて、あなたは大いなる真理について共に語り合 うことができるようになったのだよ。」と。

この話からも、「井の中の蛙」とは「見識が狭 いにもかかわらず得意になっている」人を揶揄す る意味だけではなく、今の自分のちっぽけな思考 や行動の枠に気づき、広い視野を持つことの大切 さを伝える言葉でもあることがわかります。

私たちが今回ネパールを訪れたことは、いわば 「井」から飛び出て「異」に飛び込むことでした。 いつも通りTCSキッズは、「異」の中でも予想 を超える活躍ぶりでした。長時間に亘るデコボコ 山道のバス移動も苦にせず、現地の子ども達とも 積極的に遊び、全行程に渡って元気一杯に多くの 体験をする姿に、私は感動しました。

一方で、自分の知らない世界があることに気づ き、自分がどれだけ恵まれている環境に生きてい るかを実感し、経済的に貧しくても地理的に不便 でもたくましく生きている同じ世代の子ども達 がいることも知ったことでしょう。また、多くの 方々からの寄付をいただき、日本から支援物資を 持って行ったがために、最初は私たちが支える側 だと認識していたかもしれませんが、私たちの記 憶に残る数々の素晴らしい体験が、シェルパ、ポ ーター、キッチンスタッフ、ツアー会社のスタッ フ等、多くのネパールの方々に支えられていたこ とにも気づいたことでしょう。

偉大なる一歩を記した「異の中の蛙」たちの今 後の成長を、心から楽しみにしています。

『異の中の蛙』

TCS理事長 久保一之

 

スタッフより

★ 今回訪れたシミガオン 先に続くトレッキングルート。ラムドゥンピーク(5925m)から、ヒマラヤ最大 氷河湖 ツォ・ロルパを経由し、 テシラプツァ峠(5755m)を越えてターメに抜けていく。そ 逆ルートでもいい。いつか行きたいなぁ。(久保)

☆ 「俳」に目覚め「俳」に歩んだ一年だった。そ 締めくくりとして滋賀膳所 義仲寺へ芭蕉翁 墓参。すると晴天な に突然 みぞれ。なんと風雅な芭蕉翁 粋な出迎え。拝みをれ みぞれ輝く 翁堂 端求。(市川)

★ 我が3娘たちが最近よく「ママかわいい〜っ!」と言う。喜ぶべからず。これ実 「お あちゃん(私 母)、かわいい〜!」と同じ。 私もそっち側?!と鼻息荒くなるところですが、娘たちも成長した だと都合よく解釈することにしました。本年もよろしくお願い します。(若林)

☆ 2016 も TCS コミュニティを始めとする皆様に大変お世話になりました。2017 も子どもたちと共に地に足つけて大いに変化を 楽しみ”じわじわ”と成長していきましょう!(今鷹)

★ ついに餅つき 達人と繋がりました!しかもご近所さん。TCS 餅つきに快く参加表明してくださりありがたい限りです。今年もご 縁 あるよい年になりますように。(中島)

☆ 2017 年 フィナーレ なんといってもネパール国際文化交流プログラム!素晴らしい方々、山々、食べ物、崖、土埃、といろいろ なも に大歓迎いただいて、無事帰ってくることができました。ネパールで受けた衝撃から、アジアへ 旅が癖になってしまいそう です!(山﨑)

★ 今年 年末年始 オーストラリアで過ごすことに。ビーチで短パンサンタやビキニサンタが出没し、暑いクリスマスってこんなだった なと懐かしくなりました(笑)。皆さま、Happy new year!(Lawrence)

 

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