タイトル:ありがとうにありがとう
探究領域:社会寄与
セントラルアイディア:「私たちはおかげさまで生きている。」
[1年生]
「おかげさま」
なんと深い言葉でしょう。私たちは「かげ」の「おかげ」で生きている。その「かげ」とは一体なんなのだろう。見えない「かげ」を感じてありがとうと心から思えればそれが「感謝」の心。でも、「かげ」を感じるように強要し、口先だけでありがとうと言うだけならば「感謝」の心とは程遠いことになってしまいます。当たり前になっている日常、わかったつもりにはなっている毎日を、ひとつずつ丁寧に解き明かし、「かげ」の意味について追究してゆきます。
まず、「おかげさま」ってどういうときに使われるのか、その「場面」を明らかにします。身の回りにどんな「おかげさま」が隠れているのか徹底的に探り出してゆきます。
次に、自分のためではなく、誰かのために何かをしてくれている人がいることの「ありがたさ」について知ります。「おかげさま」は全然、当たり前のことではなくて、多くの人々、そして自然の恵みに支えられていることを実感します。そのために、毎日、食べているお弁当、そして給食が自分の口に入るまで、どれぐらいの「おかげさま」を経ているか調べてゆきます。
最後に、「ありがたい=有難い=めったにない」「おかげさま」にたいして感謝するとはどういうことか。ありがたいことへの応え方について考えます。「ありがとう。感謝しています」と言うだけでなく、自分の日々のふるまい・習慣として応えてゆく方法を追究し、実行します。
普段、見ていない・見えていない・見ようとしていない部分にまなざしを向け、「光」の裏の「影」を「見る」。視点を変え、視野を広げ、自分の行為に立ち戻ることで、子どもたちにどんな変化=成長が起きるのでしょう。社会寄与の第一歩を踏み出します。
RI
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