タイトル:AIしてる?
探究領域:万象究理
セントラルアイディア:データには未来へのメッセージが宿る。
[5・6年生]
「未来予測」
それは人類が古来から行ってきた営みです。
知識をつくってゆくということは、すなわち、「未来を予測可能とする道標」をつくってゆくことに他なりません。
古代文明や近代まで、占い師や宗教家の教祖が知恵を独占し続けてきました。
現代社会では、「数学」特に「統計学」と「コンピュータ」の発達によって、予測は私たちの身の回りに浸透してきています。
今回のプレゼンテーションでは、今まで学んできた「予測の原理」「予測の実際」そして「未来の予測」について「サイエンス番組」形式にまとめてゆきます。
参考になる映像として、NHKスペシャルで昨年放映された、『ネクストワールド 私たちの未来 第1回 未来はどこまで予測できるのか』をみんなで見ました。
キッズたちはこの映像を見て。。
・「犯罪やテロ、地震に備えられるようになって人命は助かる」
・「人はリスクばかりを見て生きるようになってしまうのではないか?」
・「人はどんどん機械に頼って頭を使わなくなるんじゃないか?」
・「人は全て機械に決められてしまい、欲を失ってしまうのではないか?」
と、いい面もあるかと思えば、むしろ「悪い面」の方が目についてしまったようです。
予測の技術は沢山ある。天気もその一つであり「リスク」と「予測」の表裏一体なところは、なんとも言えない「ジレンマ」をキッズたちの頭の中に生んだようです。
「予測できる」と考えればある種「選択肢を増やす」ことはできるかもしれません。
また、ありえそうな選択肢と、あえてそれを選ばない人間の選択の力も発揮することができるかもしれません。
しかし、人は「リスクを回避する」ことへと流れがちです。
多くの行動経済学者が同様のことを言っているように、そしてNHKスペシャル、『ネクストワールド』に出てきた主人公が抗い、周囲の人たちがそうなっていたように、人間は「リスクのなるべく低い方法」を取りたいと考え、「自分の安全な利益」を求めるのです。
「予測」は何のためにあるのでしょうか?
最終週となり、あらためて「予測とは何か」に立ち返ることができ、彼らはプレゼンテーションに望むのです。
TY
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