タイトル:静かなともだち
探究領域:万象究理
セントラルアイディア:見れば見るほど見えてくる。
[1年生]
図鑑には様々な情報がつまっています。
細かいところにまで文字が書いてあります。
「このマークは何?」
街路樹として多く植えられている木、野山に見られる木、庭によく植えられる木と
どこで見られる木なのかが、木のマークの数で示されています。
「そんなことも書いてあるんだ。」
1週目に葉っぱのおうちだと思っていた木の部分を撮影してきました。
遠くに下がらないと全体が撮れないほど大きな木や
自分よりも低い木もありました。
図鑑には、そのことも記されています。「低木、小高木、高木」
先週は、葉っぱの分類が行き詰まったところで時間となったため、
すっきりしない状態で、5週目に突入しました。
そこで、図鑑からヒントを得て、違う視点を入れてみることに。
そして、気温が下がり寒い季節にもなってきたので、
静かなともだちが変化しているかどうかを確かめに紅葉山公園に足を運んでみました。
ここでも違った視点を見つけるきっかけがあるかもしれません。
「こんなに赤くなってる。」
「きれいな葉っぱを採りたい。」
しかし、低木ではないため、登ろうとしても上がれません。
「これって、高木かな?」
その場で図鑑を開くと、小高木だとわかります。
こちらは低木のカンツバキ。
紅葉はしていません。
「常緑樹だね。」
落葉樹か常緑樹かの違いが確かめやすくなっています。
また、触り心地も確かめていくと、
ベトベト、サラサラ、ザラザラと
葉によって違いがあることがわかります。
スクールに戻って、もう一度どれとどれをなかまにするかを考えていきます。
「困ったら、似ていると思っているものをくっつけていくといいよ。」
そう、アドバイスをくれたのは2年生でした。
彼らは去年同じ経験をしているので、今年の1年生がどう分類していくのか
興味があるようです。様子を見ては声をかけてきてくれます。
「やっぱり、痛たたチームはそのままの方がいいね。」
ほかも葉縁に注目してみると違うチームができていきます。
「見た目痛そうだけど痛くないチームをつくろう。」
「これは全然痛くない鋸歯だから違うチームだね。」
「鋸歯が丘みたいにゆるやかだから、鋸歯丘チームにしよう。」
「目で観察したことが多いね。」
「でも、痛たたとか触って観察したことも入ってるよ。」
これまでの観察ポイントが入っているかも確認しているようです。
今週からは、もうひとつ別の観点からみたマップづくりにも入りました。鋸歯や色など、自分たちが着目したもので分類していく一方で、別のグループでは、常緑樹と落葉樹、低木と高木と4つの大きな分類をした中で、どんななかまわけができるかを考えていきました。紅葉山公園で観察したときのことを思い出しながら、図鑑を見ながら、ひとつずつ低木か高木か、落葉樹か常緑樹かを確認していきます。
たくさん集めた分だけ、分け方もいろいろできます。
すべての葉っぱを入れてすっきりさせたい。
そして、来週のプレゼンでは、堂々と自分たちでつくりあげた
マップを披露していきたいところです。
どんな見方で分けたらいいか、納得いくまで
考えを出し合っていきます。
完成までもうひと踏ん張りです!
AN
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