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社会の中で活躍する予測技術

タイトル:AIしてる?
探究領域:万象究理
セントラルアイディア:データには未来へのメッセージが宿る。

[5・6年生]

先週までは「天気」に的を絞りつつも、様々な観点から予測をする方法があることを学んだキッズたち。
今週は、「天気」だけではなく、「予測技術」は私たちの生活・社会をどのように変えることができるのか、その一つの例として映画『マネーボール』を見て、「予測技術」の可能性について考えを広げました。

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〜映画のあらすじ〜
実話に基づいて制作されたこの映画『マネーボール』は、実在する弱小チーム、オークランド・アスレチックスのGMビリービーンが主人公である。
彼はドラフト1位で名門チーム・メッツに入団したにもかかわらず成績は鳴かず飛ばずで引退してしまった過去を背負いながら、アスレチックスのGMとして選手のスカウト方針に悩んでいた。彼は、少ない予算にもかかわらず、地区シリーズの決勝戦まで上り詰めた翌年、主力選手全員が抜けてしまった自体にお手上げだったのだ。さらに、「勘と経験」から選手を選ぼうとする老人ばかりのスカウトたちに嫌気がさしていたある日、名門イェール大学の経済学部を卒業し、選手のデータを解析し選手集めを手助けしていた「ピーター」と出会う。彼の「野球界は間違っている、選手をお金で買うのではなく、勝ちをお金で買うべきだ」という言葉に共鳴したビリーはピーターをヘッドハンティングすることを決意し、アスレチックスにピーターを招くこととなった。
そして、ビリーとピーターのタッグがアスレチックスの大改造に乗り出す。。

この映画の中では特に「打率」ではなく「出塁率」の高い選手を積極的に取るべきだという方針のもとに、「過小評価」されている選手を安く買い、強いチームをつくることを「データ」の手助けをもらいながら実行していく、という二人の姿が描かれています。
彼らは、勘と経験に任せるのではなく、データをもとにして「勝ち」を買いに行くのです。

その結果どうなるか、それはぜひ映画をご覧いただきたいところですが、キッズたちも、「ピーターかっこいい!」と、知的に分析するピーターへの歓声があがりました。

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そのなかで「データ戦略を取ること」を推しつつも、「自分のジンクス」にとらわれてしまうビリーの姿がなんども描かれていました。彼が持っていたジンクス、それは「自分が試合を見に行くとアスレチックスは負ける」というジンクスでした。

この「ジンクス」という言葉にキッズたちは反応しました。
「ジンクス」には、例えば「本屋に行くとトイレに行きたくなる」というものがあったり直接の関係がなさそうなものがありましたが、そんな話をしているなかで、「じゃあメッシは必ず勝つけど、左利きとか、右利きとかそういうのが関係あるのかな?」という疑問が湧いてきました。要因と要因の間にはどのような関係性があるのか、それを考えていくことがこの「予測」において最も重要なポイントです。

ついに、来週から「個人プロジェクト」の二週間が始まります。
それぞれで選んだデータを収集して分析し、どのようになりうる可能性が高いか、という「予測」まで行っていきたいと思います。

TY

TCS2016年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。

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