特定非営利活動法人 東京コミュニティスクール

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東京コミュニティスクール

請け負った仕事には責任を

タイトル:いい仕事してますね
探究領域:社会寄与
セントラルアイディア:質の高いものづくりが喜びを生み出す。

[3・4年生]

5週目に突入しました。
ということは、あと2週間で椅子の完成を目指します。
今週からは、切った材料を組み立てていきたいところです。
まだ切り終わっていないチームもいる中、
ここは、切り終わったチームが組み立て作業にいく前に、
のこぎり仕事を請け負うことに。

2016_5wk_atsu_IMGP8113.jpg
「これで、220(mm)を作ればいい?」
「お願い!」

切り終わったチームからしてみれば、
のこぎりを思うように使えるようになってきたところであり、
自信がついてきたところであります。
頼まれたら「喜んで!」といわんばかりの反応です。

しばらくすると、
「はい、できたよ。」
「ありがとう!」
いい仕事ができるようになると注文も多くなり、
予約待ちの状態になるチームまで出てきました。

「なんだか、“ありがとさん工房”いいチームワーク出てきたなぁ」と
いう声も。
スクールから届いた発注書は“ありがとさん工房”宛てとなっています。
クラスで13脚の椅子を作ることを請け負ったわけであります。
7月16日の納期までに数を揃えて納品するために、
ここは、13こ分の材料を切ってしまうのが先決になってきました。

2016_5wk_atsu_IMGP8122.jpg角材で脚と支えの部分を作ったあとは、
天板の部分を切り取っておしまいです。
形が今までと違うものの、
のこぎりの扱いに慣れてきた分、
黙々と切っていっています。

2016_5wk_atsu_IMGP8127.jpg材料が揃ったかどうか確認です。
支えの部分が2種類4本ずつ。
380mmの脚が4本。
「あれ?1本足りない?」

自分の材料には名前やメモを書いて保管します。

さぁ、いよいよ組み立てです!
のこぎり作業が好調だったチームでも、くぎ打ちになると練習に苦戦。
なかなか、本番用の木材にくぎを入れる段階にいきません。
一方、のこぎり作業では手伝ってもらっていたチームが
くぎ打ちでは、まっすぐ思った場所に打ち込むことができ、
早くも本番に挑みます。
のこぎりで苦戦した分、丁寧かつ慎重にやることを徹底していることが
くぎ打ちにも効果を発揮しているようにも見えます。

使うくぎは、65mmと50mm。
どちらも長くて太いため、簡単には打ち込めません。
また、一旦、木材の中に入り途中で斜めになると、今度は抜くのに一苦労。

2016_5wk_atsu_IMGP8126.jpg
まっすぐ入るように、合図確認。

大変なことはこれだけではありません。
くぎが木材の中でぶつからないよう計算して打ち込む位置を
決めなくてはなりません。
自分で組み立てのイメージができていないと、
どこにどのくぎを打てばいいのかがわからなくなってしまいます。

抜きにくいため、できれば一度で打ち込みたい。
本番用の木材にくぎが斜めに入ってしまっては、商品としての質は落ちてしまいます。
場合によっては、木材の切り直しの必要も出てくるかもしれません。

いいものを時間内に作り上げたい!
普段の授業は3時半まで。
そのあとは、下校する子もいれば1時間遊んで帰る子もいます。
最終下校の4時半まで、作業を続ける子たちが出てきました。
いわゆる「残業」です。

2016_5wk_atsu_IMGP8125.jpg
残すは、あと1週間。
ありがとさん工房、納期前につき、大忙しです。

AN

TCS2016年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。

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