タイトル:To Be or Not To Be
探究領域:自主自律
セントラルアイディア:「意思決定とは行動を約束することである。」
[3・4年生]
いよいよ今週末はプレゼンテーションディになります。
週末に考えてきた自分宣言を磨いていきます。
ポイントになることは、
自分の強みを活かし、弱みを克服していける内容かどうか、
何かをしない人ではなく、何かをする人になっているかどうか、
言葉が大きくなりすぎず、現実離れしていないかどうか、
そして、簡単にはできない挑戦になっているかどうかです。
「すごいって人になりたい。
でも、“リーダーシップをとれる人になります。”じゃないんだよねー。」
なにかが違うと悩んでいます。
「リーダーって前に出てみんなをひっぱる感じがしちゃうけど、私がなりたいのは
Communicatorsで、みんなの意見を聞いて、それをまとめて自分の意見をいっていきたい。」
話を聞いていると、自分は先読みできることが強みだけれども、
説明が下手だから話さない方がいいと悪い先読みをしてしまい、
自分の意見を出せなくなってしまうことが弱みだといいます。
目先にとらわれずに何が大事かを考えられるよさがあるのならば、
それを信じて、まずは自分から意見を出す挑戦をしてみるのもいいのではというと、
「うーん、考えてみる。」と席にもどっていきます。
自分はすぐに怒ってしまう。度がすぎて暴力を振るってしまうことも。
克服したい部分を宣言に盛り込みます。
「人をかまない人になります」
かまないなら、何をする人になるの?と聞くと、
「怒らない人」と返って来ました。具体的なイメージは持っていないようです。
なぜ怒るの?と聞くと、「ママに怒られるとムカついて、すぐ怒る。」とのこと。
「ママに怒られない人になります」とも考えてきていました。
そんなママからは先週手紙をもらっています。
本人がどんな判断基準で行動しているか、もう一度、手紙を読み返してみると、
人のためになることと自分のためになることを優先して考えていることが書かれています。
ママが自分に怒るのは自分のためを思ってのことであり、
ママ本人の気持ちも大切にしていることではないかと手紙を見ながら
受け入れていっている模様。
怒るのは、それだけ熱いエネルギーがあるということ。
怒ることを使ってみるのもひとつです。
自分に怒ったことってあるの?と聞くと「ない」と言います。
いつも他者の行動に目が向いてしまっているようです。
怒られないようにするのではなく、自分の行動を自分で振り返る人になると考えれば、
宣言につながっていきそうです。
自分の判断基準はかっこいいかどうかが多い。
興味があることには、かっこよさやもっと上手くなることを目指していけるのに、
関心が向かないとすぐに諦めてしまう。
自分のやりたいことじゃないと、すねてしまうこともある。
どんなことにも興味が持てればいいんだけれど・・・。
最初に考えてきた宣言は、
「自分の意見が採用されない時、すねてしまう自分を相手の意見に乗っていけるような人になる。」
というものでした。
「いけるような人」とボンヤリ書いているのには、本人なりの苦悩がありました。
人の意見を聞きすぎて、自分の意見に自信がもてなくなってしまうと言います。
そう、克服していきたいのは、自分の意見を押し通すことではなく、
興味の向く方向に偏りがあり、それ以外を見ようとしないところ。
興味があるときにはどんなふうに考えていけるのか、
自分が好きなことをやるときの考え方を振り返ってみました。
「どうすればもっとよくなるかを考えて、現状を振り返り改善点を見つけ出せる。
練習して努力することもできる。でも、興味がないと、これでいいやと終わらせちゃう。
これって、学びの軌跡にも書かれてた。」
わかっていても実行できていないのは、表面的に聞こえているだけで、
自分の心の中にまでは響いていないからなのかもしれません。
自分に自分で言い聞かせる。自分との約束を考える。これもまた自分宣言の特徴です。
しばらくして、
「“betterを出せる人になります”これなら、チャレンジしていけると思う!」と言ってきました。
何度も練り直し、自分はどうなりたいのかを考え、
どうすればいいのか具体的な方法も考えていきました。
人に言われたからやるのではなく、自分でやることを決め、
自分でやっていこうと奮起するための宣言を決定するときがやってきました。
あとは、大勢の人の前で、思いっきり宣言するのみです。fight!!
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