タイトル: 目からうろこ
探究領域: 自主自律
セントラルアイディア:私たちはみな、違う世界が見えている。
[2年生]
私たちは現実を「曇りなき眼」で見定めることができるのでしょうか。
日常的で何気ない「見る」という行為は、簡単で単純なようですが、複雑な心の働きが関わっています。
人は感覚のほとんどを「視覚」に頼っているにもかかわらず、人は目の当たりにしたものを正確に見ることはできず、「自分の見たいものを見てしまう」生き物です。
では、その「視野」を広げることはできるのでしょうか。
「目」「見る」「観る」に関する言葉には、「見る行為」を示すものだけではなく、「ものの考え方」を表す言葉も多くあり、「思考」と切っても切れない関係があることは確かなことです。
例えば、「考え」のことを「了見」と行ったりします。「了見が狭いな」というと、「考え方が硬い、遊びがない」という意味にもなったり、別の言い方をすると「視野狭窄」ともいうことができます。なので、「ものの見え方」と「ものの考え方」は表裏一体のものなのです。
テーマ学習「目からうろこ」では人の「視覚」について科学的にわかっていることを緒にして、自分のものの見え方、考え方を振り返り、意識的な実践者となろうとチャレンジします。
「目で目は見えぬ」とは言いますが、目で目は見えないのならば、頭で見たり、他の人をうまく活用することで、自分のものの見え方に意識的になることができるのではないでしょうか。
TY
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