タイトル: 人の心を動かすストーリー
探究領域: 意思表現
セントラルアイディア:多様な表現の組み合わせが人の心を動かす。
[6年生]
さて、先週クランクアップはしたものの、細かい調整・編集作業を行っていきます。
とったシーンとシーンをつないで、足りないシーンはないか、確認していく。
たった、5分〜8分の映像だったとしても、シーン数は80シーンにも登りました。
今回の編集のポイントは、
・「シーンの順序とつなぎ」
・「BGM」
・「効果音」
の三つです。
それぞれについて細かく見ていきましょう。
1. シーンの順序とつなぎ
シーンとシーンは絵コンテを元にしてつなげてゆきます。
話の展開にそって、「つなぎ」を作っていくのですが、
例えば、左から右に、もしくは右から左へと前のシーンと新しいシーンがある線を境にして入れ替わる「スライド」のつなぎ方は、「場面が大きく変わる」ことを知らせる役割を果たします。
それに対して、だんだんと次のシーンへと画像が薄くなりながら転換してゆく「ディゾルブ」は、シーンがすぐに変わりつつも、緩やかな変化であるため、視点を転換したい場合に利用することができます。
「スライド」ほどではないが、「視点の転換」に一呼吸置きたい、そんなときは一度暗転させ、暗い画面から次のシーンにつなぐ「フェード」もあります。
それぞれの「つなぎ」方というのは、映像に「間」を効果的に作る助けになり、ストーリーを展開させていく上では重要なファクターとなります。
特に、映像編集では、この「つなぎ」によってできる「間」をつくる作業とも言えるのです。
2. BGM
序盤に展開した映画分析から、「セリフのないシーン」に「BGM」を使うと効果的に作品を演出できる、ということがわかりました。
今回は、特に最も重要なシーンで、「歌詞付きの曲」とクライマックスシーンでは「歌詞なしの曲」をBGMに利用しました。
この「歌詞のありなし」にはどのような違いがあるかというと、クライマックスシーンでは、映画の終わり、そして主人公の成長を象徴する重要な「セリフ」が出てきます。
この「セリフ」と被らないように、歌詞なしの曲を選びました。
それとは対照的に、最も重要なシーンでは、「歌詞付きの曲」を使うことで、曲のメロディ、歌詞とシーンで展開される主人公とその行動がマッチするように演出しようと試みました。
BGMも映画にとっては重要な要素ではあるのですが、使い方に工夫が必要で、下手をすると逆効果になってしまう場合もあるのです。
3. 効果音
効果音は、今回、シーンを撮影しながら、音を録音しつつ行ってきました。
最終的に「音のボリュームが足りない」場合や、「いまいち」な場合には、音量の調節を行ったり、撮影・録音しなおしたりと、いかにして「デフォルメしつつも自然なシーン」をつくることができるか、ということへの挑戦でもありました。
映画の準備は万端です!
さて、緊張のプレゼンテーションデイ、「人の心を動かすストーリー」は聴衆の心を動かすことができるのでしょうか?
TY
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