タイトル:I am Special,YOU are Special.
探究領域:自主自律
セントラルアイディア:私たちは世界に一人しかいないかけがえのない存在である。
[1年生]
先週に引き続き、”自分の性格”について考えを巡らせました。
性格をあらわす言葉についていくつか学んだ後、じっくり振り返りながらそれぞれに自分の性格を10個あげていきました。
おしゃべり・・・人がいると楽しくなる
ていねい・・・犬を洗うときもすごくていねいに洗う
きれいずき・・・お部屋・引き出し・秘密基地がきれいじゃないと嫌!
正直・・・内緒にするともっとお母さんにおこられるから
めんどくさがり・・・楽しいことをやりたくなっちゃう
怒られているときにいらつくのが我慢できない
心配性・・・たとえばプールの進級発表前に”うかるかなぁ?”とずっと気にしちゃう
口がかるい・・・おしゃべり大好きだから
いろいろと興味深い分析が出てきました。
先週は自分たちの”行動の傾向”(例えば、お菓子ばかり食べる性格など)と”性格”がごちゃまぜになっていた子どもたちですが、だんだん”性格”の概念をつかみつつあるようです。
「じゃあ自分の癖についてはどんなことを知ってる?君たちに癖ってあるかな?」
と癖について意識できていることを尋ねてみました。
すると珍しくすぐには手が上がらず、う〜んと悩み顔の子どもたち。
「うーん。私は癖ないかな。」
「えー!なんかあるでしょ?ぼくは食べるときに肘をつくのが癖!」
「あっ、それって行儀わるいね。」と女の子に言われます。
「私は”おやすみなさい”ってお父さんに言わないのが癖。」
「え?でもなんで言わないのが癖だって知ってるの?わざと言ってないの?」
「知っててやってるんだったら癖じゃないと思うんだけど。」と面白い意見が出てきました。
「それってどういうこと?もう少し説明できる?」と私。
「うん。だから、知っててやるっていうのはさ、意識してるってことだから、わざとってことでしょ?わざとやってるってことは癖じゃないんじゃないの?」
「ああそうか!!だから、ついやっちゃうようなことは無意識だから癖なんだ!」と”癖”について共通の概念が作られ始めていきました。
「私の癖はね、デパートに行くとトイレに行きたくなること。」
「おれは夜に一階に行くのがトイレを我慢するのが癖。」
「え?それって知っててやってるんじゃないの?」
「あ!そうだ!」
「私はね、いつも家にに帰ったら誰かが中にいても毎回チャイムを押そうとするんだよね。」
「はい!えっとね、定期のゴムをかんじゃう。おいしくないんだけど。」
「それってけっこうやってる子多いよね。」
「他の子の癖でもいい?他の子のだったら結構知ってるよ!」
「あ!それならぼくも知ってる!Tくんはよく財布を振り回してるよ。」
「Mちゃんはよく側転してるよ。」
「じゃあ自分の癖はあまり知らないけど他の子の癖はよく気がつくってことかな?それじゃあ、このクラスの友達の”癖”ってどれくらい知ってるかな?」と聞いてみました。
すると一斉に手が上がります。
・他の人が頼まれてることでもやってくれる。例えばドアをしめてくれる。
・朝の会でよく発言する。それはなんでかって言うといろいろな言葉が頭に入ってて、それをちゃんと分けているから朝の会で発言できるんだと思う。(1年生にとって朝の会でみんなが話していることに入っていって自分の考えを言うのはチャレンジングなことだと認識している様子)
・人と協力できる。パズルを組み合わせる時に協力できた!
・観察が得意!
・椅子の上でよくお山座りをしてる
・「しってる、しってる、わかってる、わかってる」が口癖
・たまに猫みたいな話し方をしてる
などなど自分ではまったく気づいていなかった自分の癖をクラスメイトから教えてもらってとても驚いている1年生たち。
「私、”しってる、しってる”なんて言わないよ。」
「え!?よく言ってるよ。」
「うん。よく言ってる。」とみんな(笑)。
自分で意識できていないことがたくさんあることを実感するとともに、新たな自分の発見もありました。
来週も今まで知らなかった自分について新たなページをめくっていきます!
YI
※TCS2015年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。