特定非営利活動法人 東京コミュニティスクール

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政策を練りあげる

[5・6年生]

変ぽぽ党として掲げる政策が決まり、いよいよいかに実現するか考える段階に入りました。今回選び出した政策は、すみよいTCSをつくりだすことにつながる「素晴らしい」ものばかりです。でも、そうならば、なんでそんな「素晴らしい」ことがこれまで実現されなかったのか……ここに思いを至らせることこそもっとも大事なポイントです。

「先輩たちは考えなかったんだろうか……」

そんなことはありません。同じことを考えてきた人はいるのですが、「こうなったらいいなあ」という「思い」を抱くことで終わってしまっていたのでした。その「壁」を乗り越えていかに実現するか……そのために自分が率先して汗をかいて動けるか、自分だけでなくみんなも巻き込めるか……今回は、この点が大いに問われます。「評論家」ではなく、実際に「治める人」として動かなければならないのです。「何が実行を邪魔していたんだろう?」
「どうしたらその邪魔を取り除けるんだろう?」

みんなで意見を出し合いつつ、実際にどうしたらうまくいくか具体的な実行方法について考え始めました。

「何が実行を邪魔していたんだろう?」
「どうしたらその邪魔を取り除けるんだろう?」

みんなで意見を出し合いつつ、実際にどうしたらうまくいくか具体的な実行方法について考え始めました。

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自分たちがこれぞ!と思った「政策提案」ですから、なんとか実行に移したい……必死に考えます。次第に、具体的にどんなことをしたらいいかまとまってきました。そんなところを見計らって、彼らに考え方のヒントを授けます。それは、みんなを巻き込む運動としない限り、どんなに素晴らしい実行方法を提案したところで実現されないということです。「リーダー」に続く「フォロワー」をいかに生み出すか……そのためには、「やれよ!」とただ強制するだけではダメ。自分たちのアイデアに共感し「フォロワー」となってくれた人を仲間として尊重し、よくぞいっしょにやる決心をしてくれたね!とその勇気を称賛する心構えが必要です。

では、「フォロワー」を生み出すにはどんな工夫が必要か……それは自分たちの「ミッション」を明らかにすることです。

なぜそれをするのか?

と言い換えてもいいでしょう。そのうえで、何をするのか?どのようにするのか?を明らかにしてゆくのです。

「ふつうはこれが逆になっちゃうんだよね」

何をする……整理整頓・清潔清掃のゆき届いた美しいスクールにする
どのようにする……グループ分けを見直し、掃除の手順や方法も変える

確かに「正論」だし、聞いている人も「そうなったらいいよね」と思ってくれるかもしれない……しかし、いざ実行となると、ついてくる人はあまり生まれないでしょう。結局、「決まったんだからちゃんとやってよ!」と「リーダー」のイライラする声が響き、強制的にやらせることになり、これまでの状況を改善することにはつながらず、「改革失敗!」となってしまうのは目に見えています。

これは「なるほど!そういうことか!」と共感できる「ミッション」がイメージされないために生じます。

「ちょっとした工夫で生まれる素敵な日常をつくりだすためにみなさんと取り組みたいことがありま〜す!」

ってな感じでみんなの気持ちをゆるやかにしつつ、ちょっと口元がゆるむようなユーモアをまぜながら聴き手のそれまでの認識をゆさぶる「ミッション」を提示する。そのうえで、どんなふうにやるかを提示し、面白そうだからやってみようかなという「フォロワー」をとりあえず何人か生み出すことを目指す。これこそ社会変革のムーヴメントを引き起こすコツです。

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具体的な実行方法も見えてきたところで、最終週は「フォロワー」を生み出す魅力的なスピーチづくりに全力を尽くします。政策の概要をまとめたシートを配った上で、「さあ、みんなやろう!」という機運をよびおこすような演説。言葉で人の心を動かすことへの挑戦です。

RI

TCS2013年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。

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