[1・2年生]
テーマ「心に響け」も4週目で折り返し地点。
発表する無声劇の創作にとりかかりました。
この劇の内容は台本があるものを演じるのではなく、子どもたちで内容を創ります。
しかし、どんなテーマにするか制約を設けました。
そのテーマはスクールの理念でありTCSキッズは必ず守らなければいけない約束、
『3つの約束ーひとを大切にする・自分を大切にする・ものを大切にする』。
と、テーマが決まっていても、それを劇にするとなると簡単にはいかないものです。
まずこの抽象的なテーマの“解釈”から始めました。
「3つの約束を守っている時ってどんな時だろう?」と問うと、
「自分をなぐらない。」
「ひとを泣かせたりしない。」
「ものを壊さない。」
などが挙がってきました。でもこれでは、ただの事例に過ぎません。
「良くないことをした時に素直に謝る。」
「誰かを助ける。」
「わざとカンニングさせるとか?」
「けど、それってその人にとって良くないこともあるよね?」
「しかるのも、その人にとって必要な時があると思う。」
「傷つけるのも、悪気が無かったらいいんじゃないか。」
「でも、そうしたら悪気が無かったら何をやってもいいってこと?それは違うと思う。」
「食べものを食べるのも、大切にしていないってなるのか。けど食べないと生きていけない。」
その後もみんなで話し合っていくと、いろいろな要素が見えてきました。
「同じことでも、状況や見方によって守っていたり守っていなかったりするのかな。」
と、Perspectiveな見方が出てきたところで、
「ひとを大切にする」「自分を大切にする」「ものを大切にする」約束ごとに3グループに分け、各グループでどんな劇にするか考えてみることにしました。
机を突き合わせ、白い紙にアイデアを書き出そうと…。
しかし、なかなか浮かばないようです。
そんな時、ある子から出てきた一言。
「ひとを大切にするシーンを考えたら、他の約束のことは考えなくていいのかな?ひとを大切にすると、自分が大切にできていない時もあると思うんだけど、それでいいのかな?」
その発言を受け、
「一つだけでも守れていればいいのか、全て守れているべきか、どうあるべきだと思う?」
とたずねると、
「全て守っているべきだと思う。」とのこたえ。
となると私たちが劇で演じるべきなのは、約束一つずつを守っている状態ではなく、3つ全てを守っていることを表現するべきだとの話に。
その後、実際にからだを動かし即興でシーンをつくってみました。
子どもたちは自ら道具を用意しノリノリで演じます。
その内容を見ていると、自然と3つの約束が混じっていました。
来週は、各自のアイデアを持ち寄り、内容決定のもと演技に入ろう!
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※TCS2012年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。