【探究領域】意思表現
【セントラルアイディア】ことばは価値を共有するためのツールである。。
<テーマ学習> 〜概要
「それって変なの」自分と意見が違うとき、自分の感じ方と違うとき。使うシーンは様々ですが、子どもたちからよく発話されることばの一つです。「変なの」で終わらせてしまうと相手の意見への批判で終わってしまうことになりかねませんが、そこから「どんな部分に変だって感じたの?」「それって変ってことば以外でも表現できたりするのかな?」と対話を重ね、ことばを探していくことは、TCSの日々の学びでも大切にしていることでもあります。他者の表現を丁寧に受け取り、自分の感じたことを自らの言葉で描写し、語り、伝える力は、これまでも、そしてこれからの子どもたちにとって不可欠な力と言えるでしょう。
本探究では、「ことばは価値を共有するためのツールである。」というセントラルアイディアのもと、絵画・写真・音楽・映像などを題材に、見たこと・感じたことを言葉にする力を育みます。児童はまず、自身の表現や語彙の特徴に気づくことから始め、「描写」「実況」「批評」といった多様なアプローチで、ことばで表す力を段階的に高めていきます。多様な他者の言葉に触れながら、視点の違いや共感の面白さを体感し、やがては自分自身の伝えたい思いや情景を、絵・音・映像といったメディアとことばの力で表現する創作へと発展させます。
このような学びを通して、子どもたちは「伝える」ことの喜びや難しさを実感しながら、他者とつながるための表現の土台を築いていきます。それは、表面的なやりとりに流されやすい現代社会において、本質的な理解と関係性を育むための、静かで力強い探究となるのです。
YH
(参考) TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。
・2025年度 年間プログラム(PDF)運用版
・テーマ学習一覧表(実施内容)