【探究領域】共存共生
【セントラルアイディア】互いの人権の尊重が、自由・正義および平和の基礎となる。
<テーマ学習> 〜概要
2023年から続いてきたガザ地区におけるイスラエルとパレスチナの紛争は、この1月にようやく停戦合意にたどり着いたと報道されています。ガザ地区においては無差別な殺戮行為や飢餓、病院や学校といったインフラの深刻な不足など、非常に厳しい人権侵害が続いていることが取り沙汰されてきました。ガザでの紛争が終わったとしても、戦争、紛争は世界のどこかで絶えず続いていますし、そこには必ず大きな人権問題が関わってきます。
しかし、人権の問題は遠い海外にだけ存在するものではありません。この日本でも毎日のように人権に関わる問題がニュースとなって取り上げられています。学校教育や貧困、選挙や裁判なども人権という観点で見ることができます。このテーマでは、そうして日常的に目にするニュースなどのどこに「人権問題」が潜んでいるのかを考えていきます。
人権については1948年に定められた「世界人権宣言」の中に詳しくまとめられています。まずは人権パスポートを使って世界人権宣言の内容について学んでいきます。そしてその中に出てくる条文に照らしながら、インターネットや書籍、映画などに見られる具体的な人権問題について議論していきます。人権の問題は単純な善悪で判断されるものではありません。なぜそういう人権問題が発生するのか、どうしたらそれを解決することができるのか、自分なりに考えた意見を発すると同時に、他の人の意見にも耳を傾けながら新しい発見や疑問に繋げていくことを目標にします。結果的に自分たちが現時点でできること、伝えたいことをまとめ、自分たちの言葉で伝えることを目指します。
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(参考) TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。
・2024年度 年間プログラム(PDF)運用版
・テーマ学習一覧表(実施内容)