【探究領域】意思表現
【セントラルアイディア】編集によって情報の価値は変わる。
<テーマ学習> 〜概要
私たちは大量な「情報」の海の中を生きています。現代人が1日に触れる情報量は江戸時代の一年分、平安時代の一生分とも言われています。このような時代だからこそ私たちには情報をそのまま右から左に流すのではなく、情報を元に自分自身でしっかりと考えることの重要性が高まっています。
私たちはその溢れる「情報」を無意識で、あるいは「意図的」に日々取捨選択し、解釈して活用しています。この一連のプロセスこそが「編集」です。しかし目の前の「情報」もまた届けられるまでに多くの人たちによって「編集」されたものであることを忘れてはいけません。
このテーマ学習では、まず身近にある無意識的な編集があらゆるところに存在していることを実感していきます。その上で意図的に編集された情報があることに着目し、編集者がどういったプロセスを経てどのような情報を発信しているのかを考え、無意識、意図的に関わらず、編集がもたらす力について考えていきます。
ごく一部の限られた人だけが行う専門的な技術が「編集」なのではなく、情報の発信側と受け手側を常に行ったり来たりしながら生きている私たちは、誰しもが「編集者」であると言えるでしょう。
そこで今回は、「書く」の時間に書いているCreative Writing(クリエイティブ作文)にフォーカスし、下級生や上級生たちの作文を集め、そこに書かれている内容やストーリーの構成、表現技法を、「編集者」という視点からじっくりと読み解いていきます。それは作家として物語を生み出す側から、「編集者」として作品を俯瞰的に見つめ、磨いていくという視点の転換が必要になることを意味します。作家のサポート役であり最大の伴走者として寄り添いながら、「対話」と「推敲」を繰り返し、責任を持ってまとめ上げ「2023年度TCSクリエイティブライティング8選」の文集製作に挑戦していきます。
どのようなコンセプトで文集をつくっていくのか、そのためにどのような作品を選ぶのか、編集会議は欠かせません。それぞれの作品を編集者として共に磨いていくLoveとHarmonyを存分に発揮していくことで、価値ある作品そして文集に仕上げていくことを目指します。
YI
(参考) TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。
・2023年度 年間プログラム(PDF)運用版
・テーマ学習一覧表(実施内容)