礼に始まり礼に終わる。
潔く「負けました」と認める態度こそ大事!
というところからスタートした上野裕和五段による「将棋の達人」の授業。残すところあと4回となり、だんだんと技術指導も進んできました。
まずは守りを固めよ!ということで、昨年習った「かに囲い、矢倉囲い、美濃囲い」の3つの布陣。子ども達はしっかり吸収しています。
そして今日は、いよいよ「攻め方」についてです。「攻めに用いるいちばん大事な駒は何?」と上野五段がたずねると、子どもたちはいっせいに「飛車!」と答えます。
「じゃあ、次に大事な駒は?」
という問いには、一瞬、間があいて、「金!」「角!」「銀!」「香車!」とさまざまな駒の名前が挙がります。「そうだね、どんな駒を組み合わせることもできるけど、大事なことは、ひとつの駒だけでなくいくつかの駒をいっしょに使って、協力して戦うことだ!」
今日は、飛車とともに銀を使って二つの道筋で効果的に攻めていく方法を教わりました。すぐにその技を生かしての対局となりました。当然ながら、子どもたちの指し方が変わります。なるほど…こうやってめきめきと実力を上げていくのだな。
集中し、真剣に対局する子どもたち。彼らの手をしっかり見つめ、的確に指し手の指導をする上野五段は、教育者そのものです。
授業のまとめは、一手指しの詰め将棋です。次から次へ出される上野五段の出題を楽しそうに解くいていました。本物から吸収する機会を持つTCSキッズは本当に幸せ者だ。