【探究領域】共存共生
【セントラルアイディア】互いの人権の尊重が、自由・正義および平和の基礎となる。
＜テーマ概要＞
2021年のビッグニュースといえば、1年越しに行われた東京2020オリンピック・パラリンピック。コロナ禍という世界共通の未曾有な出来事を乗り越え、持てる力を出し切り、凌ぎを削った選手たちの姿は、見る者の心を打つと同時に、数々の感動を巻き起こしてくれました。
しかしその一方、関係者による女性蔑視発言や差別発言、指導者による暴力、SNSを通じた選手たちへの誹謗中傷など、いくつもの問題が相次いだことは記憶に新しいところ。来る2022年2月開催の北京2020冬季オリンピック・パラリンピックも、欧米諸国に加え日本は外交的ボイコットを表明。国や文化の違いを超えて互いを理解しあう「平和の祭典」のもとでありながら、悲しいことに「分断」が起き続けているという現実があります。
その「分断」をつくっているのは、他の誰でもない、私たち人間であります。境遇が異なる人間が生きていくうえで、意見の”相違”や”衝突”は当然起こり得ること。
TCSでの小さな揉め事も世界規模の紛争も、元を辿れば同じ根っこにつながっていることに気がついてくるでしょう。
「差」を蔑視するのではなく、「差」を違いとして認め合う。そのためのキーワードが、「人権」なのです。
すべての人とすべての国が達成すべき、基本的人権についての宣言「世界人権宣言」。この宣言が生まれた経緯やそこに込められた思いについて知り、内容を読み解きながら探究していきます。様々な人権問題に触れ、自由、正義、平和を実現するためにはどうすればいいか、自分なりの持論について熱くスピーチをします。どんな言葉を選び、どう話せばより相手に伝わり、聞く者の心を動かすことができるのか。内容理解を深めるとともに自問を繰り返していきながら、主張を磨いていきます。
MK
—
（参考） TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。
・2021年度 年間プログラム(PDF)運用版
・テーマ学習一覧表（実施内容）