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「Dear Editor」5年生 テーマ概要

【探究領域】意思表現
【セントラルアイディア】編集によって情報の価値は変わる。

<テーマ概要>

 何かを伝えたい!と思った時、今この瞬間に思っていること全てを吐き出して伝え切ろうとすること、ありますよね。
けれど、本意をストレートに伝えるなら、言葉をシンプルにしたほうが伝わることもよくあります。
一方、あえて全てを伝えたくない場合だってあるでしょう。その時は、どの言葉を紡ぐか慎重になってしまうこともあるはずです。

どう伝え、どう伝わったのか。なにを伝え、なにが伝わったのか。
この取捨選択こそが「編集」の根幹であり、「意識的」な編集と「無意識的」な編集が、複雑に絡み合って世の中の事象が成り立っているといっても過言ではありません。
だからこそ、ごく一部の限られた人だけが行う専門特許が「編集」なのではなく、情報の発信側と受け手側を常に行ったり来たりしながら生きているわたしたちは、誰しもが編集者であるといえるでしょう。

そこで今回は、「書く」の時間に子どもたちが書いているCreative Writing(クリエイティブ作文)にフォーカス。
下級生や上級生たちの作文を集め、そこに書かれている内容やストーリーの構成、表現技法を、「編集者」という視点からじっくりと読み解いていきます。
そのためには、テーマ学習「詩人の旅」や「書く」でスタッフに引き出してもらっていた「対話」と「推敲」を、自分たち主導で引き出していくことになる。
作家として物語を生み出す側から、編集者として作品を俯瞰的に見つめ、磨いていくという視点の転換が必要になることを意味します。

物語の中に生きている登場人物を見つめることは、つまりそれを生み出した「作家という人」を見つめることに他なりません。
作家のサポート役であり最大の伴走者として寄り添いながら、「価値」のある情報をつくりだすこと。そしてそれを、責任を持って発信すること。
文字の集まりという存在から一歩進み、個性溢れる世界観が集まった一冊の本を仕上げていく。その過程を通じて、また新たな文章表現の面白さとその可能性に目覚めていくでしょう。

MK

(参考) TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。
2021年度 年間プログラム(PDF)運用版
テーマ学習一覧表(実施内容)

 

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