【探究領域】社会寄与
【セントラルアイディア】私たちは私たちを私たちのために治めている。
<テーマ学習> レポート
このテーマ学習「治の力」では実社会の課題を自分ごとと捉えて葛藤しながら、主体的に自国の政治に参加することに挑戦していきます。そのために我が国の民主政治の仕組みや歴史に関する基本的な知識を学び、日本を取り巻く政治状況について議論を積み重ねていきます。
まず第一週目はテーマタイトルにも使われている「治める」と聞くとどんなことが思い浮かぶのか共有していきました。
「治は治安の治でしょ!?」とある子が発言すると「治安ってなに?」と5年生が聞き返してくれました。
「安全を守ること。警察が治安を守っている、とか治安があまり良くない土地だとか聞いたことない?」と説明してくれます。
「治めるって聞くと”国民をまとめる”や”統一する””っていうイメージがあるな。」「統治するっていうもんね。」
「アフガンはタリバンが制圧していて治安が良くないんでしょ?」と時事問題も飛び交います。
「アフガンもミャンマーも似ている気がする。軍隊が制圧しているから。」
子どもたちの話を一通り聞いてみると、現在の日本には”治められている状態”だとは思わないそうです。なぜかというと、国民の意見を聞いてみんなが納得している状態が治められている状態であり、今の日本の政治家は一部の上級国民の意見を聞いて勝手に決めているという思いが強いようです。
どの子もそれぞれに関心を持っている政治問題があるとのことなので、3グループに分かれて興味関心を持っている政治問題をJam boardにどんどん挙げていってもらい、出揃った上で近い種類の問題を分類していきました。
分類してみることでそれぞれの問題が整理され、共通点や相違点が見えやすくなることをみんなで実感!
「海洋汚染は自然災害ではないんじゃないかな?人間の活動が原因で起きていることだから。」
「地球温暖化もそうだ!」
「コロナも医療問題とも言えるし、対応を考えると政治問題とも言えるね。」
仲間とディスカッションをすることで認識が広がっていきます。
このようにまずは知っている政治問題を挙げて整理した上で、今週は日本の政治がどのように変遷してきたのかを学ぶためにNHKスペシャルの戦後70年ドキュメンタリーを視聴しました。戦前から戦後にかけて日本史上最も大きな変化を余儀なくされたと言える我が国日本について改めて象徴天皇そして戦後復興へ向かって政治も大幅に改革されていったことが伝わってきました。
来週は戦後から現代にかけての政治の変遷について学んでいきます。
過去のターニングポイントと現在のつながりを改めて紐解く学びが始まりました!
YI
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(参考) TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。
・2021年度 年間プログラム(PDF)運用版
・テーマ学習一覧表(実施内容)