【探究領域】意思表現
【セントラルアイディア】サインにはメッセージが込められている。
<テーマ学習レポート>
自分たちのまわりはサインだらけなのだろうか。
3人グループに分かれてサイン探しをすることにしました。
「始める前にルール決めた方がいいと思う。」
「ルールあった方が、ちゃんとできそう。」
ひとりが言い出すと、うなずく2年生たちの姿がありました。
3ヶ月前、1・2年生合同のテーマ学習の中でグループワークをする際に、同じようにルール決めをしたことがありました。それが役に立ったからこそ出された提案なのでしょう。スタッフからの声かけよりも、キッズ同士の声かけの方が響くもの。こうして文化がつくりだされていくのですね。
みんなで決めたルールは2つ。わかっていても難しいのが、相手の意見を否定しないこと。
「これも撮って」と言ったことに対して、「それはサインじゃないよ。」と返してしまうことも。
あれ?それって、否定してない?と問いかけると、ハッとした様子。
誰かが「これはサインだ」と思ったら写真に撮っていくことを心がけていきました。
何枚も同じものを撮っていないか、ブレていないか、撮ったものを振り返ってみます。最終的に集めたサインの写真をグーグルクラスルームに提出。
「そんなことできるの?」と1年生。慣れた2年生がやり方を伝えながら、Googleクラスルームに提出します。
集めたサインを見ていると、誰もが同じメッセージを受け取っているものもあれば、それぞれが違うメッセージを受け取っているものもありそう。
そこで、一緒に探した3人組を解体してグループ化し、メッセージが一致するもの、しないもので分類してみることにしてみました。
ハサミで切ったり、糊で貼ったり。定規を使って直線を描く作業も取り入れ、Fine motor skills(細かい運動のスキル)の向上を含んでいます。
分類してみると、知っていれば伝わるけど、知っていないと伝わらないメッセージがいくつか出てきました。
「ここにコンセントをさしてね。」
「鍵を入れてね。」
「これはスタッフの車。」
「入学おめでとうって気持ち。」
「協力したっていうメッセージ。」
「卒業生のメッセージが書いてある。」
確かに、メッセージは受け取っています。ただ、「これってサインじゃないのでは?」という意見も出てきています。
サイン探しとメッセージ探しが混同し、モヤモヤが出てきたところで、新たな情報を得ることに。使った道具は「国語辞典」であります。
言葉の意味がわからないとき、わからなくなったときに調べる道具として「辞書」があります。子どもたちから、「iPadで調べる」「Siriに聞く」といった意見は出るけれども、「辞書」が出てこなかったので、ここで使ってみました。「サイン」を調べてみると、2つの意味があることが書いてあります。
今回、探していこうとしているサインが「しるし」であることを全員で確認することができました。
もう一度、違う3人組になって、しるしサインを探してみます。
「文字はしるしとは違うなら、数字も数の文字になるのかぁ。」
「今度は、ムズイぞ。」といって歩き回ります。
しるしサインは、メッセージがわからないものもあります。
「靴にかいてあるマークってサインだよね。意味はわからないけど。」
「国のマークって、メッセージあるのかな。」
迷いながらも、しるしのサインを探していきました。スクール内で探したら、次は外へと繰り出してみます。
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(参考) TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。
・2021年度 年間プログラム(PDF)運用版
・テーマ学習一覧表(実施内容)