【学年】 5年生 6年生
【探究領域】社会寄与
【セントラルアイディア】事業の目的は顧客の想像である。
<テーマ学習 レポート3>
お店の名前は「笑得亭」(しょうとくてい)に決まりました。
お客も店員も笑って明るいお店。
得した気分になれるお店。そして、
自分たちからみたら笑顔を獲得できるお店。
そんな思いが込められています。決まるまでに時間がかかった分、全員の承認が得られた名前であります。
さて、名前決めや計画書づくりと並行して、調査も行いました。自分たちがお店を開く時間帯に、スクール近隣にはどんな人たちが公園に集まっているのだろうか。その人たちは、駄菓子屋のことを知っているのだろうか、どんなお菓子が好きなのだろうか。
自分たちが好きなお菓子だけでなく、顧客のニーズに応えられる商品を仕入れるため、アンケート調査をしました。
端的に聞きたいことを聞き出すために、アンケート項目を決めていきます。
「どこに住んでいますか?」
「駄菓子は好きですか?」
公園で近所に住んでいそうな人は見た感じでわかるのかも。好きか嫌いか聞いて終わってしまうと、何を仕入れていいかの役には立たないか、、、。実際に質問を言葉に起こしてみて、適している質問かどうかを確かめます。
考え直してできた質問の一例です。
ほかにも、
「駄菓子屋をやるんですけど、どんなお菓子があったらいいですか?」
「しょっぱい・あまい・すっぱい、どのお菓子を選びますか?」
「フーセンガムと普通のガムどっちが好きですか?」などなど、これは聞きたいということを絞っていきました。
ちょうど下校中の小学生が数人いました。「アンケートいいですか?」と声をかけてみました。
「アンケートって何ですか?」との返事。そして「よくわからないからお母さんに聞いてみないと。。。」と行ってしまいました。
「好きなお菓子って何?っていきなり聞いた方がいいかも。」
相手によって聞き方の工夫が必要です。次に出会った子たちに、聞き方を変えて声をかけてみると、
「知らない人だ。逃げろー。」と走り去られてしまいました。
「子どもに聞くのって難しい。」
「同学年や上級生っぽい子は怖いし。」
「お母さんたちには聞きやすい。やさしいし。」
小学生が見知らぬ小学生に声をかけ、話をするのには相当な勇気が必要で、一歩が踏み出せず、後退りしてしまうことも。
また、話せても断られることも多く、答えてくれることに「ありがたさ」を感じるようになっていきます。
紅葉山公園や城山公園に分かれて調査し、どんな意見がもらえたか、戻ってから報告も兼ねての振り返りをしました。
「駄菓子屋って知ってますか?って聞いたら、この辺の駄菓子屋は知らないって、駄菓子屋探ししているって勘違いされちゃった。」
「子連れのお母さんたちはがんばってくださいっていってくれた。」
小さな子とそのお母さんたちを顧客層と考え、聞いた情報から、自分たちは買わなかったイカの駄菓子や煎餅系も仕入れることになりました。
仕入れ先として、近所のお店を調査に出かけます。
原価としては高くなってしまうこと、それほど豊富には商品がないことがわかり、最初の仕入れは、駄菓子屋専門のオンラインショップですることにしました。
一人ずつ担当商品を候補に選び、全員が選んだ商品を「買い物カゴ」に入れ、重なりや偏りがないかをチェック。
「コーラのガムがやたら多いぞ。」
「これ、少ない個数で高くない?」
「うまい棒、牛タン味でいいのかな?」
商品を1万円以上買うことで送料は無料になりましたが、代引き手数料がかかります。
「宅配の人に代わりにお金を渡すから仕方ないね。」
クレジットカードでの支払いを代わりにしてしまうと、お金のやりとりが見えなくなってしまうので、ここは現金払いに。
商品が届くと、気持ちが高まります!
同時に、ポップも作りたい!宣伝しなくちゃ!感染防止のシート買ってこないと!と、あれこれやるべきことを行動に移す後押しにもなりました。
会計、商品管理、感染防止対策、広報、ゲームと担当部署をつくり、それぞれ自分の仕事に着手し始めました。
AN
—
(参考) TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。
・2020年度 年間プログラム(PDF)運用版
・テーマ学習一覧表(実施内容)