【探究領域】共存共生
【セントラルアイディア】互いの人権・自由・正義の尊重が平和の基礎となる。
<テーマ学習 レポート>
新型コロナ感染拡大防止のために、TCSでは休校ではなくテーマ学習もテレラーンとすることになりました。
一緒にいられないという距離のBorderはあるけれど、ネットを介して学べることで「Borderless World」が実現している!と思ったそんな2週間でもありました。
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さて、4週目は「平和」を実現するためにも、まず「平和」ってどんなイメージなのか?を子どもたちと語り合います。
「王様や国民含め、みんながシェアできる。身分の差がないイメージ」
「貧富の差はあっても、それぞれで一人ひとりが最低限度の生活をできることかな」
「人は豊かさを求めているから戦争になるんじゃない?」
「ということは、その豊かさってつまりお金ってこと?」
「私は家とかおもちゃとか、物を持てることかな。人生幸せじゃないと平和にならないと思う。でも平和の裏には、誰かの諦めとか犠牲もあるんじゃないかとも思う」
「生き物って弱肉強食の世界でしょ。悪くないけどこれがある限り、平和にならないでは?とも思う。人間の世界にも弱いものがいじめられたりしてるし」
”幸せ”、”温かい”みたいな言葉がたくさん出てくるかと思いきや、意外とシビアな意見ばかり。日本は世界の中でも平和を地でいっているような国だからこそ、渇望される”平和”というものが当たり前になっていると考えると、そんなふわふわした言葉は逆に出ないのかもしれないとも思いました。現時点で、子どもたちが思う素直な平和のイメージが、言葉として紡がれていきます。
しかし、一人ひとりが「こんな社会や世界だったらいいな」という想いがあるのも、これまた事実。
だったら、その平和な社会や世界を実現するためには、どうすべきだろうか。いま世界で起きてる人権問題に絡め、”衝突”や”対立””差別”を、”平和”に変えていくために、自分なりの仮説を立てていくことにしました。
そこで、子どもたちが選んだトピックがこちら。
グローバルな問題から、ローカルな問題まで様々ですが、
一番のポイントは、なぜあなたはその問題に強い関心があるのか?ということ。
似た経験があったり、身近なつながりがあったりと、なんらかの強い感情を抱く理由があるはずです。
そこに触れながら考え続けていくことで、はるか遠くにあるような問題でも、自分ごとになってくる。その考え方で5週間目は、頭をぐるぐるさせていきます。
MK
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(参考) TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。
2019年度 年間プログラム(PDF) ・ テーマ学習一覧表(実施内容)