【探究領域】自主自律
【セントラルアイディア】私たちはかけがえのない存在である。
<テーマ学習レポート>
セントラルアイデア「私たちはかけがえのない存在である。」と、もうひとつ子どもたちに伝えたことがあります。それは、これから学んでいく3つの大きな流れ。これは考え方の鍵となる Inquiry Keysと関連しています。
・身体的、性格的な特徴 (Form)
・興味関心と持ち味 (Perspective)
・存在することの喜び (Connection)
なんだかわからないけど面白そうという入り口であり、意味を詳しく理解するというよりも、今後やっていく上で、地図を見るように、今いる地点を確認していくものとして、オレンジゾーンに掲示しています。
『さんすうたんけん』や『エルマーのぼうけん』にも始めのページに全体像が地図のように描かれているので、探険へのアイテムといえるかもしれません。
さぁ、いよいよ自分をじっくり観察して描いてみます。
今回は等身大の自画像を描きます。「今」の自分そのものを捉えることを目指していきます。
すると、「測りたいなぁ」とつぶやきが。
そこで、算数の時間を使って、顔や体の様々な部分を測定していきました。センチメートルやミリメートルといった普遍単位を使うと同時に、直接比較や記録がしやすいように紙テープで長さを写し取っていきました。
「鼻の形が難しい。」「線はないのに線を描かないと見えないから辛い。」
「頭の形も難しい。」「口もだよ。」
よく見るほどに形の難しさが見えてきます。目、鼻、口どれも人それぞれ違う形だからこそ難しい。
「どうやって描こう?」
また、部分だけがうまく描けても、配置のバランスが違うと自分と離れてしまうことにも気づいてきます。
「うーん、描き直すかぁ。」と描いては消してのにらめっこが続きます。iPadで自分と描いた絵を横に並べて撮影して確認するなど、工夫も見えられます。
「ここがうまく描けない。」
「ねぇ、ここってなんていうの?」との質問から、顔の部位の名称を確認していく場面も出てきました。眉毛、まつげ、目尻、目頭、こめかみ、人中、、。
「じんちゅうっていうんだ。」
見えない部分が見えてくると発見が次々に出てきます。
「髪の毛ってどこから生えてる?」
「眉毛って本当に小さい毛が集まってる。」
「これ、いい感じの唇。」
「ぼく、目尻がけっこう上がってる。」
「こんなしっかり描いたことなかったぁ。」
「自分の構造を知るのって、こうやってできてるんだってわかって面白い。」
「なんか違うなぁってところは、・・・顎か。」
「鼻の穴の形が目みたい。」
気づいた発見を言葉で記録していきました。
「自分」を描いていく中で、身体的特徴を見つけ出していっています。
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(参考) TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。
2019年度 年間プログラム(PDF) ・ テーマ学習一覧表(実施内容)