【学年】 1年生2年生
【探究領域】意思表現
【セントラルアイディア】人の心は表情と仕草で表され、伝わる。
<テーマ学習レポート>
「顔にかいてありますよ。」〜1・2wk〜
このテーマ学習では探究領域『意思表現』の第一歩として自分が無意識で行っている『仕草』や『表情』に着目し、それがどのような『印象』を他者に与えているのか客観的に考えていきます。
まず初日は子どもたちと音声なしで自分たちのプレゼンテーションの映像を見て、どんな印象を受けたかざっくばらんに話し合っていきました。
すると多くの子どもたちは自分のプレゼンが終わると手遊びが始まったり、キョロキョロし始めたり、ゆらゆらしたりしていることに気がつきました。特に全員のプレゼンが終わってQ&Aタイムに入ってからはみんなで大笑いしてしまうほどに緊張の糸がほどけた様子が伝わってくるような表情や仕草が数多く見られました。
子どもたちの感想は主にこのようなものでした。
・緊張してつまらなそうな顔をしていた。
・お辞儀の時に、首だけ曲げていた。→ダラダラしてますよの合図みたい。実は心の中では早く終わって欲しかった。
・自分はピッとしてるつもりが、ダラダラしていた。
・よく爪をかんでいた。→赤ちゃんみたいだった。
・お辞儀をしているつもりが、最後はお辞儀をしていなかった。
・ズボンを引っ張って、固い表情だった。→緊張してそう。
・となりの人の顔をチラチラ見ていた。→人の話を聞いていないみたい。
・服をよく触っていた。→定規でも服の中に入っているみたい。
・キョロキョロしていた。→話すことを忘れちゃったように見える。
・服をめくっておへそを出していた。→暑そうだし、つまらなそう。
・Q&Aになると(自分には関係ないや。)って気がしてきて、だんだんユルユルになっちゃった。
自分のプレゼンを客観的に、しかも音声なしで見たのは初めてでしたがそれぞれの子どもたちにとって無意識で自分が表している表情や仕草に気づきがあったようです。
その上で表情と仕草によってどんなことが伝わるのだろうか、とみんなで考えてみることにしました。
すると、『つまらない・疲れた・甘えてる・はずかしい・おもしろい・寒い・あつい・真剣・ふざけてる・お腹すいた・痛い・ごまかす・困っている・ソワソワ・ドキドキ・ワクワク・ウキウキ・こわい・喜怒哀楽etc』とたくさんの感じていることや気持ちが言葉を使わなくても表れて伝わるということをみんなが実感していることがわかりました。
そこでいざ実際に喜怒哀楽のように比較的表しやすい感情だけではなく、様々な感じていることや気持ちを表情と仕草の非言語表現のみで表してみることにチャレンジし、写真を撮って、後ほどみんなでどんな気持ちや感じていることを表しているか予想するゲームをすることにしました。
最初はやや照れながら「こんな感じかな〜?」とニヤニヤしながら挑んでいた子たちもだんだん「いや、こんなポーズの方が伝わるよね!?」、「今のはどうだった?」と仲間たちとフィードバックし合いながら真剣にイメージして実践し始めました。
その一部がこちらです。
”怒っている”
”うれしい”
”考えている”
”寒い”
”楽しんでいる”
”悲しい”
”いたずらしている”
”苦しい”
”悩んでいる”
”考えている”
”疲れた”
”悲しい”
”嬉しい”
”疲れた”
”ビックリ”
”つまらない”
”嬉しい”
”嬉しい”
”困っている”
なかなかそれぞれに工夫された表情と仕草で伝わってきますよね?
また週の後半ではチャップリン・ロイド・キートンなど三代喜劇王の無声映画をいくつか視聴し、言葉がなくても十分にストーリーが伝わり人を魅了することができることを実感する機会を持ちました。
翌週はTCSスピリットを表す表情と仕草を考えていくためにTCSスピリットについてみんなで話し合い、考えていきます。
YI
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(参考) TCSテーマ学習については、以下よりご覧ください。
2018年度プログラム_基本形 ・ テーマ学習一覧表_実施版