【学年】1年生2年生
【探究領域】共存共生
【セントラルアイディア】種は互いに影響し合って生きている。
<テーマ学習>
テーマ学習「お互いさま」_1st week
いよいよ「お互いさま」が始まりました。1・2年生が共に学ぶ初めてのテーマ学習。1年生たちは2年生と学ぶことをとても楽しみにしていました。
異学年と学び合うことで考え方や知識、話し合い方、まとめ方などどんどん広がっていくのもダイナミックなテーマ学習の醍醐味です。
2年生たちも優しく頼もしく1年生たちを引っ張ってくれようと頑張っています!
一週目は子どもたちが知っている”生き物”について聞いていきました。まずは時間を区切って一人ずつA-3用紙にどんどん書き出していきます。どの子も生き物に対する興味が強く、嬉しそうに考えながら手が止まりません。
シェアタイムではご想像の通り、大興奮で知っている生き物について一人ずつ語っていきました。
触角とアリの行動について一生懸命語っています!
中には”土”・”石”・”風”・”かっぱ”などもあり、こちらも興味津々です。
なぜ土が生き物だと思うのか聞いてみると、いい土が木や草や花を育てたり虫が暮らしたり、そのおかげで動物も生きているのだから土も生き物なんじゃない?という返答が返ってきました。このような認識を聞けるところがこの学びの面白いところです。たしかに生き物の定義ってなんなのだろう、とモヤモヤさせられみんなの認識が揺さぶられてきます。
2年生には生き物をどんどん書くだけではなく、分類しながら見やすく書き出している子もいます。覗いてみると”哺乳類”・”魚類・”鳥”・”両生類”・”絶滅危惧種”と書いてあり、その下に強い生き物ランキングと書かれています(笑)。
この分類の仕方について考えを話してもらいつつ、みんなで生き物の”種類”について考えていきました。
「哺乳類ってお母さんのおっぱいを飲んで育って、たまごじゃなくてお母さんから直接生まれてくる動物のことだよ。クマとかキリンとか人間とかチンパンジーとかさ!」
「鳥ってどんな特徴があるんだろう?」
「卵から生まれて、羽が生えているでしょ?」
「蛾も蝶々も鳥だよね?違うの?」と一年生。
「え〜と、蝶々とか蛾は触角があるから違うんだよ。あれは虫だよ。」
「触角ってなあに?なんのためにあるの?」
「アリにもあるでしょ。アリは触角でみんなと話してるんだよ。だから餌をみんなで運んだり、穴に戻ったりとかいろいろみんなでできるの。」
15人の子どもたちが集まると彼らの知っていることを種としてどんどん学びが広がり、知識が更新されていきます。
さらに三日目は”絶滅”と”絶滅危惧種”についてみんなで考え、よくまとまっているウェブサイトからいくつかの”絶滅危惧種”の事例を見ていきました。
子どもたちはドラえもんなどの影響で”絶滅危惧種”という言葉にもよく反応してくれました。しかし曖昧だった部分も話し合いながら段々ハッキリしてきます。
また恐竜が大好きな子どもたちは恐竜が絶滅したいくつかの要因についても語ってくれました。
絶滅危惧種の生き物たちも都市化や環境の変化、狩猟など様々な要因でピンチに追いやられていることや、世界中で同じようなことが起こっていることを知り、子どもたちはモヤモヤ全開です。
2週目も引き続き、絶滅していく生き物たちとその要因について考えていきます
TY
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(参考)2019年度 TCSテーマ学習一覧 より年間のテーマ学習の内容をご覧いただけます。