【学年】5年生
【探究領域】万象究理
【セントラルアイディア】アイディアは時空を超えて再現できる。
<テーマ学習レポート>
「デザインする」ことを学ぶーGoogleのDesign Thinking
「人間はデザインする葦である」というセントラルアイディアを元に、身の回りのデザインについて分析をしてきたキッズたち。
今回は、Googleで活用されている「デザイン思考」を学ぶために、Google社の邑本さんにGoogleのデザイン思考ワークショップをしていただきました。
ワークショップでは、まず最初にアイスブレークとしてGoogle Spreadsheetがなぜ生まれたのか、について考えるワークを行いました。
GoogleでもMicrosoft Excelを活用していた時代があったそうです。しかし、バージョン管理がややこしく、どのファイルが最新なのかわからず困ってしまったことから、もっとも重視したかった
「コミュニケーションや判断に時間を使う」
ということはなかなか達成できていませんでした。
そこで「バージョン管理」をせずに「同時に編集してしまえば良いではないか!」という発想に至り、
Google Spreadsheetを発明することとなったわけです。
Googleが目指していることは、世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること。
この哲学をもとに新しいプロダクトはどんどん生まれているわけです。
では、新しいアイディアが生まれるのはどんな時なのでしょうか?
みんなが意見をだしたり、ユーザーのことを徹底的に調べたり、使っていた時のことを物語ってもらったり。
Googleのデザイン思考は徹底的に「ユーザー目線に立つ」ことを重視しています。
今回のワークショップでは、邑本さん、松さん、そして山﨑の三人を仮のユーザーとして、それぞれのチームがインタビューをする体験をしました。
5年生のAチームは、
「自分から行動して平和な世界をつくる」
5年生のBチームは、
「みんなで気軽に話して解決して、楽しく笑える世界をつくる」
6年生のCチームは、
「海洋プラスチック問題」
6年生のDチームは、
「地球温暖化問題」
5年生はやや理念よりで、6年生は課題よりの設定になりました。
それぞれがインタビューのヒントをもとに話を引き出していきます。
しかし、「海洋プラスチック」問題については
「全く関心がない」「自分ごとではない」と返されてしまってタジタジになってしまった6年生や、
直接5年生は自分たちの課題をぶつけてしまったがために、
「そのアイディアいいよね」止まりになってしまったり、
インタビューはなかなか難しい。。。
今回はたっぷりとインタビューに時間を費やして時間がたってしまいました。5年生のデザイン思考はここから始まりです。そして、6年生にとっては、エキシビションにおいて一次情報をとりにいく手法の一つであるインタビュー法を学ぶ機会となりました!
邑本さん、ありがとうございました!
TY
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(参考)2019年度TCSテーマ学習一覧より年間のテーマ学習内容をご覧いただけます。