【学年】3年生4年生
【探究領域】意思表現
【セントラルアイディア】語彙や表現の広がりが自分の心を開く。
<テーマ学習レポート>
自分にとって憧れの人、こんな人になりたいなと思う人はいる?という質問に、ちょうど半分くらいに答えが分かれました。
いると答えた子たちに聞いてみると、ヴィルタスの渡辺さん、近所のイタリアンシェフのまっちゃん、ユーチューバーのヒカキン、ラプンツェル、ドラえもんの映画に出てくる声優の人。などなど、身近な人や知っている人の名前が出てきます。
「この人って言える人はいないんだけど、お金持ちになりたい!」
その意見から、憧れの人物像が出始めました。
「いっつも考えている人になりたい」
「努力し続ける人でリーダーになってもゴールがないって思う人」
「レジリエンスがある人」
「思ったんだけど、もしかして、TCSスピリットを持ってたら何にでもなれるんじゃない?」
TCSスピリットを発揮することは、自分たちが共通して目指していることというのが根底にあるようです。
特定の人がいても、その人のことを知っているかというと、それほど知らないのが現状。どんな人になりたい?という質問の方が答えやすいようでした。
まずは、自分にとって、心が動く存在となる、「My Hero」探しからスタートです。
My Heroは、実在するか非実在か、今生きているか過去の偉人かは問わず、生き方の歩みを明らかにできる「証拠」を集められる人・キャラクターを選ぶことを条件としました。
資料があるかないかで、収集できる情報量が変わってきます。
まずは、資料の宝庫、図書館に行ってみました。
現役のスポーツ選手がよければ、雑誌コーナーへ立ち寄り、歴史上の人物なら伝記、何かに詳しい研究者ならその人が書いた本をと、それぞれに目星をつけて探してみたり、本棚を眺め、目に止まった本を開いてみたりとじっくり選んでいきます。一人の人物について書いてあるものを探し、その人のことをもっと知りたいと思うかどうか、自分の心と相談です。
さて、2週目です。
一人ひとりのマイヒーローが決まりました!これから先は、その人についてとことん知り尽くしていきます。
好きな人のことをどんどん知っていく、なんて楽しい作業でしょうか。
自分がお気に入りの、見ると元気になる、マイヒーローの写真を一枚選び、模造紙の中心に貼り、発見したマイヒーロー情報を周りに貼り付けていきます。題して「My Hero Wall」の作成です。
インタビュー映像を聞きながらメモを取る、必要ならばなんども聞く。借りてきた本も大事だと思ったページを写真に撮って印刷物にすることでラインを引いていく。そうして、自分の心に引っかかったことを付箋に書き留めていきます。
考えていくポイントは、その人の人柄や人生を知ること、そして、その生き方に共感する部分を見つけ出すこと。どうしてその情報を抜き出したのか、ひとつずつに理由を書き添えていくことで、自分の共感部分を浮き出していきます。
個人作業が中心となるため、振り返りの時間をつくり、その日に発見したことを紹介していくことに。
今回のアウトプットは1分間でマイヒーローを語ること。
それにちなんで1分間で語ります。語りきれなくても1分でおしまい。
始めはうまくいかないもの。何度も挑戦することで変わっていけることを実感していきます。
また、話し上手は聞き上手。聞き手側も何が伝わったのか、どうすればもっとよくなるかを念頭に聞いていきます。
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(参考)2019年度TCSテーマ学習一覧より年間のテーマ学習内容をご覧いただけます。