【探究領域】時空因縁
【セントラルアイディア】場には限りない「!(発見)」と「?(疑問)」のタネがある。
<テーマ学習レポート> week3・4
ある日、紅葉山公園を探検していると「みんな〜 来て〜!土からロープが出ている!」と大きな声が聞こえて来ました。
みんなで集まってみると、たしかに地面からトラロープがはみ出しています。
子どもたちは驚いたような、ワクワクしたような、また困惑したような表情で、このロープがいったいどこへ繋がっているのかそれぞれの考えを話合いました。
「きっと誰かが大切なものを埋めて、場所を忘れないようにこのロープと結んだんだよ。タイムカプセルなんじゃない?」
「いや、ぼくはこのロープは宝箱と繋がっているんだと思うよ。」
「海賊が埋めたのかもしれないね。」
「そうだよ!たぶんそうだ!!」
やけに盛り上がった子どもたちはスクールからスコップを持って来てロープが埋まっている地面を掘り返してみることにしました。
みんなで一緒運命掘ってみるものの、かたい地面はそう簡単に掘れません。
「いまちゃんも手伝って〜!!」
私も穴掘りチームに加わり、みんなで時間が許す限り掘ってみましたがなかなかロープの全貌は明らかになりませんでした。
この日以来穴掘りも日々のルーティンに加わり、少しずつですが着実に毎日穴がだんだん深くなっていったのでした。
何度も足を運んで探検している紅葉山公園ですが、子どもたちの新たな『!(発見)』はとどまることを知りません。
ある時は秘密のお宝と繋がっている(かもしれない)ロープを発見したり、またある時はまるでモアイ像のように顔が掘られている(ように見える)石の顔を見つけたり、またはトゲトゲの枝にガードされているねずみのお城を見つけながら、紅葉山公園を楽しみ尽くしています。
『!(発見)』のアンテナと合わせて『?(疑問)』のアンテナもグルグルと働かせている1年生たち。
4週目には疑問に思っていることを発表し合いました。
「なんでトイレが象の顔の形をしているんだろう?」
「入り口にある看板はなんでなにもかかれていないんだろう?なにかぼくたちがかいてもいいのかな?」
「グリーンアドベンチャーはだれがなんのために作ったんだろう?」
発見から疑問が生まれ、皆と共有することで話が広がり、さらなる発見、疑問、モヤモヤが芽生えたりを繰り返す。この時間が非常に大事な時間です。
翌週以降はそれぞれが疑問に思っていることを調べたり、予想したり、インタビューを通して自分たちなりの答えを見つけていきます。
YI
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