特定非営利活動法人 東京コミュニティスクール

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『東京発見伝』~ふりかえり~

タイトル:東京発見伝
探究領域:時空因縁
セントラルアイディア:探検は歴史や価値観、存在意義の洞察につながる。

[3・4年生]

プレゼンテーションでは、東京のさまざまな「ある」を紹介していきました。
探検の中で撮影してきた写真やまちの人とのエピソードを盛り込みながら語っていきました。プロモーションビデオのような仕上がりにはならなかったものの、楽しそうに語る彼らの様子から、自分の足で歩いた、活き活きとした探検が伝わったという感想を見ていた多くの方からいただきました。

プレゼン後のリフレクションにおいては、セントラルアイディアに触れていきました。
歩いていると看板や石碑がどのまちにもあり、それらを読むと昔のことが書かれている。また、大森駅には土器のレプリカ、両国駅には江戸時代の両国のまちが描かれた大きな絵が飾られていて、昔あったものが紹介されている。そうしたものを見ていると、話しかけてくれる人がいて、その人が知っていることを教えてくれる。見つけたものを知ろうとすることで、歴史につながっていったという意見があがってきました。

そして、「東京には名物がない。 けれど、いろんな国のお店が集まり、いろんな地域の食べ物が食べられる。」という見解から、江戸時代から新しいものが好きなまちであり、便利なものが好きなのが東京であると、新しさや便利さが優先されているという見方が出てきました。
では、東京はどんな役割をしたまちなのか。その存在意義については、「中心」という言葉が出てきました。東京に集められ、東京から発信されていく。そうしたまちだからこそ、変わり続けていき、伝えたいことは残していく必要がある。散歩でなく探検だからこそ、見えてくること、考えていくことができた6週間だったと思います。

また、今回は探検の「型」にも意識していきました。「探検は歩く前から始まっている。」プレゼンでの質疑応答の中でそう話していた子がいたように、探検を3段階に分けて捉えていきました。①事前に下調べをして、目的を持って出かける。②考えながら歩き、見て、話して、記録していく。③戻ってきたら、記録を整理し、解釈。資料を読解することで情報を獲得して、再調査へと進んでいく。
今回繰り返してきたおこなってきた探検の「型」がほかの場面で活きてくることを願っています。

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TCS2016年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。

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