このカードでTCSの話し合いの質を高めたい!そんな思いをこめてカードの有効性を探る話し合いをひたすら行ないました。

[2年生]T2-6

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"> カードでものの見方を磨け! – 東京コミュニティスクール

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東京コミュニティスクール

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カードでものの見方を磨け!

タイトル:目からうろこ
探究領域:自主自律
セントラルアイディア:私たちはみな、違う世界が見えている。

[2年生]

「探究」もトレーニングだ!

トレーニングというと、同じことを機械的に繰り返す……いわゆる「反復練習」をイメージするかもしれません。しかし、ただ同じことを繰り返すのではなく、どうしたらもっとよくなるかを自発的に考えて、改良し続けるのでなければ、真のトレーニングとは言えません。

野球で例えれば、かつての落合選手やイチローの打撃練習を思い浮かべてみるとよいでしょう。彼らは、漠然とバットを振り続けることを嫌います。一球一球、一打席一打席、自分の感覚と実際のバッティングとをしっかりモニターして、どこがよくて、どこを調整しないといけないか細かくふりかえり、改善につなげます。

「探究」も同じです。終わりなき追究のプロセスが続くからからこそ、そのプロセスが惰性で続いてしまうことのないように目を光らせなければなりません。即時フィードバックに伴う、即時改善の積み重ね。それが「探究」に伴うトレーニングです。

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カードを使って柔軟にものの見方を変えてゆけるようになるにはどうしたらよいか。子どもたちは、みんなで知恵を出しあって探究的トレーニングを行います。そこでぶつかった最初の壁は、

「ブルーカードがとても大事だと思うんだけど、どう使ったらいいかわかんないんだよな」

どのカードを出したらよいかはわかるのだけれど、実際にそのカードを具体的にどのように使えばいいかがピンと来ないというものでした。

話し合いの場がよくも悪くも熱くなり過ぎて、一つの見方に固まったときに冷静になるように促すのがブルーカードの重要な役割です。いきなりアイデア出してとか、現実はこうだよとか指摘されても、言われている相手は興奮しているので、聞く耳を持ちません。だからこそどう伝えたら相手によく伝わるのかわかっていないと使えないというのです。なんと本質的なポイントに気づいているのでしょう!

「手を下に向けてまあ、まあっていうのはどう?」

なるほど、それは面白い。身振りつきでまあ、まあ落ち着いて!というふうに伝えるのは大事なことですね。まずは一息ついてと諭すことは、いたずらに場をエキサイトさせないために重要です。

(でも……それだけだとまだブルーカードの役割としては足りないような)

と私は感じたのですが、子どもたちも、同じように感じていたようで、さらにどうしたらよいか考え続けています。

「考えてるだけだとアイデア出ないから、カード使って話し合いをしながらの方が思いつくよ」

ほお、スバラシイ。自律的に動いていますね。大したもんだ。子どもたちは、再び、カードを使った話し合いを始めます。ここまで何日も、既に十時間を超える話し合いを積み重ねています。にもかかわらず、飽きたり、だれたりしないで、前向きに続けています。やらされ感満載の「機械的反復練習」ではこうはいきません。自分たちが今開発中のカードを用いれば、TCSの話し合いがきっと改善できるはず……このミッションをメンバーみんなが共有しているからこそです。

話し合いはもちろん、スクールで実際に起こり、彼らが解決を迫られている authentic な問題について行なわれます。

スクールでは、学校の帰り道に買い食いをするのは禁止されています。それどころか不必要なお金を持ってくることも認められていません。しかし、ある子が、近くの自動販売機でジュースを買ってしまっただけでなく、他の子にもおごってしまったのでした。この問題を子どもたちだけで建設的に話し合い、解決してゆく上で、カードの使用がいかに有効か、子どもたちは示したいのです。そのためにカードを使った話し合いを実際にしてみます。すると……

「わかった」

突然、ある子が叫びます。

「ブルーカードは気持ちを落ち着かせることと、その後、他に考えはないかって考えを広げるときに使える!」

デボノのブルーハットはコントロールするときに使うという共通理解からスタートしました。そのときの話し合いで、相手をコントロールするのではなくて、自分をコントロールするときに用いるという重要な視点が既に初期の段階で明らかにされていました。これだけでも小学2年生の話し合いとしては大したものだと思うのですが、さらに一歩進んだ「発見」に到達してしまいました。

「誰をコントロール?」
「自分」
「では、何をコントロール?」
「気持ちと考え」

気持ちを落ち着かせるとともに、一つの視野に固まらず、多面的に考えを広げ、別のアイデアはないか探るように思考をコントロールする。それを促すのがブルーカードだというわけです。

一つ目の壁は見事に突破しましたが、さらに大きな壁が立ちはだかっています。カードを用いて「こう考えて!」と促され、発想が生まれたとしても、それが本当に意味ある発想かどうか自分自身で「評価」するということです。

「買い食いしないで済むようにスクールにお菓子とジュースをたくさん買っておけばいいんだよ」

というアイデアも、解決策の一つであることは間違いないのですが、そのアイデアが適切な解決策かどうか理性的に判断できないとダメです。その目をいかに養うかという大事なポイントが残っているのです。

しかし、これは2年生だけで解決しなければならない問題ではありません。だからこそこのカードをスクール全体での話し合い(アセンブリーのときとか)で用いて、話し合いの質を高めるために役立つツールにしよう!とテーマ発表のときに訴えたい!

6シンキングカードの有効性と使用法を、インパクトある形でシンプルにアピールする。それを目指して、彼らはさらに探究トレーニングを続けてゆきました。さあ、いったいどんな発表になるか。楽しみです。

RI

TCS2014年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。

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