特定非営利活動法人 東京コミュニティスクール

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目に見えるSpecial、見えないSpecial

[1年生]

先週は、自分の顔、友達の顔をじっくり観察していきました。
でも、まだ、目に見える自分でわからないこともたくさん残っています。
「背の高さはわからない。」
「足のサイズがわからない。測ってみればわかる。」という記録も
あったことから、次は、自分の知りたい体のサイズを測っていきました。

IMGP3940.jpg足の長さは?
IMGP3943.jpg頭の周りは?

IMGP3956.jpg長さがわかったものを記録していきます。
「首の周り59センチ。」

首の周りが59センチ?!
切り取った紙テープで輪を作り、太さを確認してみると・・・
「こんなに太くないよ!」と大笑いしています。
もう一度、測り直してみると、29センチだったことがわかりました。

「ちゃんと測らないと嘘になっちゃう。」
正確に測ろうと、紙テープを伸ばしたり、先を合わせたりしていきます。
IMGP3951.jpg身長は2人がかり。

IMGP3965.jpg3人がかりのときも。

IMGP3955.jpg 目の横の長さ、
 耳の高さ、へその長さなど
 気になったところを測って記録。
 違う部分でも同じ長さがあったり、
 左右の長さが違っていたり、
 発見したこともメモしていきました。

先日、Out Door Day(ODD)があり、そのリフレクション作文の中に、
You are Specialを書いていた子がいました。

さかないっぱいいた。
○○がみつけた。
すごいね。
○○ってあたまがいいね。
(誤字脱字を修正。一部抜粋。)

「ぼく、頭よくないよ。」と名前が出てきた子が言います。
「なら、どうして魚を見つけられたの?」
「魚が動く音、水の音がしたから。」
「それなら、耳がいいんだね。」
「わたしは、お母さんから目がいいねって言われたことあるよ。」
自分の体の中でいいねと思うことを探していきました。

「体が柔らかいよ。」といって開脚する子がいると、
同じことをしようとして、「痛くてできないよ。」との声。
その発言を受けて、「腕を伸ばすと痛くなるのはスペシャルかな?」と言い出し、
「どうやるの?」といって、まねをして痛がっています。
  IMGP3967.jpg
そうしたやりとりの中から「えんぴつ噛むの大好き。これも書けるかな。」と質問が出てきました。

「どんなときそうするの?」「うれしいとき」
「じゃあ、かなしいとき、ついしちゃうことある?」「えんぴつ噛んじゃう。」
「困ったときは?」
「手を触っちゃう。」
「上を向くことが多いなぁ。」と、
それぞれに自分がついしてしまうこともスペシャルとして記録していきました。
ひとつの作文をきっかけに、自分の体についていくつもの発見が出てきました。

体の動きは、内面の表れといえることもあります。
1週目から「スペシャルって何?」とモヤモヤ状態の子どもたちでありますが、
その後、「スペシャルって特別って意味だって。」と
自分のお姉さんから教えてもらったことを発言した子がいました。
「ホースキャンプのとき、コーチから特別ですよって褒められた。」
「いいことを特別っていうの?」と尋ねると、子どもたちは首を振ります。
「それなら嫌な特別、嫌なスペシャルもある?」
「穴の滑り台、ちょっとがんばったけど、やれなかった。」

1年生みんなで公園に遊びに行ったとき、2本のポールで滑り降りる遊具があり、チャレンジしようとしたけれど、結局できなかったことを思い出したようです。1ヶ月以上も前の話で、ほかの子は忘れていたのですが、本人にとっては、がんばったのにできなかったことが心残りだったのでしょう。そんな自分が嫌だったと。
好きな自分がいれば、嫌いな自分もいる。
自分の行動から、内面を探っていきました。
性格を表すことばにはどんなものがあるのかをいくつか知った上で、
自分の性格を10こ書き出しました。

20140701112721969_0001.jpg
  20140626155756647_0004.jpg

「自分の性格ってなんて言えばいいのかな?」と考えてしまうとなかなか出てきません。
でも、
「あのとき、こうしたのはなんで?」とか「よく〇〇っていうよね。」など、みんなで日々何気なくしていることを話しながら、それぞれ自分がなぜそのような言動をとったのかを考えていきました。ゆっくり頭の中で「!」(発見)が生まれていくようで、
思い思いにシートに記録をしていっていました。

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