特定非営利活動法人 東京コミュニティスクール

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東京コミュニティスクール

おもちゃのイメージを図に落とし込む

タイトル:いい仕事してますね。
探究領域:社会寄与

[3・4年生]

今週はいよいよ自分の作りたいおもちゃのイメージを図に落とし込
む作業に取りかかりました。

おもちゃのデザインや機能を具体化し、その内容を設計図に反映す
るために避けては通れない重要な作業です。

ある男の子は対戦型のおもちゃを作ろうと思案中。
ただ、具体的な内容となると、手が止まってしまい困っている様子
でした。

20140709.001.jpg

「対戦型」というキーワードを手がかりにイメージを膨らませると、
まずスクールに置いてあるカロム(ビリヤードに似たゲーム)やボ
ーリングなどが頭に浮かんだようです。

「盤を磨き上げて、コマを滑らす感じが面白そうかも。」

そこからヒントを得て、さらにアイデアを磨きます。

「見て楽しむ」をコンセプトにしたおもちゃを考えついた女の子。
自分のイメージしたおもちゃのデザインや機能がはたして実現可能
か、段ボールを用いて、プロトタイプを作ることにしました。

20140709.002.jpg

「真ん中の棒と円盤の部分をひもで結んで回転させるって言ってた
けど、この仕組みだと動かないんじゃない?」
「うーん、たしかに。。」

イメージを具体的な形にしてみることで、設計の不備が見えてきま
した。

オリジナルのボードゲームを開発中の女の子もいます。
写真は、工作用紙を実寸大に切り、盤の大きさが適当か確かめてい
るところ。

20140709.003.jpg

ルールの詳細は既に決めているようで、早くクラスメイトと一緒に
遊びたいとウズウズ。

今回、子ども達にはおもちゃ製作にあたって、もう一つ大事な作業
がありました。
それはおもちゃの材料となる木材集め!

注文書には、制約条件として、
『材料は木の廃材・端材を集めて、有効利用すること』
とうたわれています。

これはホームセンターで必要な木材を購入するという安直な選択肢は
とれないということ。
廃材や端材からでも、こんなに良いものが作れるんだという創意や工
夫が求められます。

家の近所では廃材や端材をもらえそうな場所を見つけられなかった
ので、ネットでスクール周辺の情報を調べてみると、何件か工務店
や材木店があることが判明しました。

「そうだ、PEで和田北公園に行く途中に工務店があったよ。今、思
い出した!」
「よしっ、一軒一軒まわってみよう!」

早速2チームに分かれ、木材を調達しに、スクールを飛び出しました。
しかし・・・

「うちでは木材を扱っていないんだよ。ごめんね。」

「君たち、来るのが一足遅かったなあ。今朝、ゴミで捨てちゃったよ。」

「小さい角材だったらあるけど。これ持っていく?」

どこも親切に対応してくださるのですが、なかなか自分たちが欲しい
木材には出会えません。

また次の工務店をたずねようと歩いていると、ふと家の建築現場が目
に飛び込んできました。

(さすがにアレをくれる訳はないかな・・・)

大量の木材が建築中の家の前に置かれていたので、非常に気になり、
ダメもとで聞いてみることに。

すると、「これ全部持っていっていいよ」と意外な返答が。

「やったーーーー!!!」

これには、子ども達も大喜び。
廃棄予定の大量の木材の中から、自分たちのおもちゃに使えそうな
もの選びます。

スクールまでの帰り道。
大きな合板や角材を協力しながら運ぶ子ども達の表情は充実感でい
っぱい。

20140709.004.jpg

これでようやく実作業に入れそうです。

HY

TCS2014年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。

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