特定非営利活動法人 東京コミュニティスクール

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知ったことをまとめる

[3・4年生]

今回の学びでは、なんとなく知った・わかったで流さず、 自分たちの知ったこと、調べたことをしっかり「学びのポートフォリオ」にまとめるということも大きな目標のひとつです。どこかにフィールドワークに行く……となれば遠足気分でワクワク。でも、資料とにらめっこでデスクワークとなったら、子どもたちのやらされ感はさぞや高まっているだろうとお思いの方もいるかもしれませんが……

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これらの写真を見れば一目瞭然でしょうが、知ったことを咀嚼・理解しつつ、みんな一心不乱に没入して仕事に取り組んでいるではありませんか。

「このレイアウトだと見にくいなあ。文頭はそろえた方がきれいだろ。なんでこういう表でまとめようとしているかもう一度よく考えてみて」

学びの generator としてどうまとめると見た目も美しく、わかりやすくなるか、子ども扱いせず、真剣に指導します。3年生ということを考えれば、ワークシートに当てはめてきれいに書ければ合格なのかもしれませんが、最低限の vidual organaizer (単にマトリクスに分けるだけ)を効果的に用いて考えを整理し、まとめてゆく作業に挑んでもらいました。

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「これがフードロスの教科書になって、読んだ人がなるほどこんな問題があるんだ!と心動かされるようなまとめ方をしないとね」

この一言が、なぜ自分たちが今この作業をしているのかという目的意識を呼び覚まします。食品廃棄とフードロスの現状を知ってもらうには、「わあ、こんなことが起きてるんだ!」という現状を的確に読み手に伝える資料が必要です。そういう資料をつくることも、自分たちにできるフードロスを減らすための寄与のひとつだということを子どもたちは理解しました。

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そんな強い responsibility がふつふつとわいているからこそ、ここまで熱心かつ主体的にまとめる作業に集中できるのでしょう。

完全にフードロスを減らすプロジェクトチームの「仕事」になっていて、学校で何かを教わる学びという雰囲気は微塵もありません。

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「う〜ん、これだと読みにくいかな」
「メタメタマップにはどう書いてあったっけ?」
「なるほど、この数字の意味ってそういうことだったのか」

一回「知ったこと」を改めてまとめると「理解」が進み、気づいていなかったことに気づかされる……そんなことをみんなで確かめながら進めてゆくと、意外な発見にぶつかりったり、知らない事柄に出くわしたりする。

こうしてわからない言葉や概念がでてきたら、誰かが i-pad で調べ説明してくれます。また、何か気になることが出てくると、勝手に自主ホームワークを行い、調べたり、近所のスーパーや八百屋でインタビューしたりしてきて、そこで得た情報をみんなにシェアしてくれる。

student initiated action が見事に起きています。

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「おっちゃん、もうどんどん頭に入っちゃってるよ」

数字も、そしてフードロスがどうして起こるかのメカニズムも、改めてテーマ発表会のために覚えるなんて必要はありません。テストのための学び、発表をうまくさせることを目指し、「目的」の定まらない学びでは、こうして知識がつながり、構築されてゆくことはないでしょう。

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3・4年生の学びの「熱気」はスクール全体に波及し、11月14日(木)の会食は、なんと「残飯パーフェクトゼロ」達成!決して無理強いではなく、食への意識の変化がスクールで巻き起こってくるなんて、スバラシイじゃあありませんか。

さあ、残りはあと2週間。次週は、「知ったこと・理解したこと」をふまえつつ、じゃあ「自分たちなりにどうフードロスに立ち向かってゆくのか」という重大トピックについて再びみんなで議論しつつアイデアを generate してゆきます。

RI

TCS2013年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。

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