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シナリオ完成!

[5・6年生]

今週はいよいよディテール決め。
先週何とか完成させたあらすじに基づいて、情景、出来事、人物描
写、会話を詳細かついきいきと文章化していかなければなりません。
ストーリーが魅力的に展開するかどうかはこの作業にかかっており、
まさに今回のテーマの正念場を迎えたと言えます。

子ども達と相談し、ストーリーを前半部と後半部に分けて、2班に
分かれて作業を進めていくことにしました。

以前に映画製作のテーマで使用したワークシートを用いて、シーン
のイメージを膨らませながら、場面の状況や台詞、あと紙芝居の絵
のイメージを書き込んでいきます。

photo-20130712-01.JPG

ストーリーの前半部を担当したグループ。
早速、肝心の出だしのシーンで議論が紛糾します。

原因不明の病気が世界各地で蔓延していることを表す最初の場面。
ナレーションに説明を任せるのではなく、ニュース番組中にニュー
スキャスターが状況を説明するという案にすることまではすんなり
決まったのですが・・・

ニュースキャスターは番組中にこの事件のことを一体どう切り出す
のか?

紙芝居のイメージは、登場人物がテレビでニュースを観ている場面
を俯瞰的に表すのか?それとも視聴者目線の構図にするのか?

テレビは現在の技術の延長線にあるような形態をしているのか?ま
たは、プロジェクターのようにスクリーンに映し出しているのか?
それとも3D形式で番組が浮かび上がって表示されるのか?

作り手側がストーリーを具体的にイメージできていないと、観てい
る人を作品の世界感に引き込むことはできません。
リアリティを追究しようとすればするほど、表現の細かいところも
気になってくるため、すんなり次に進まないのです。

photo-20130712-03.JPG

ストーリーの後半部を担当したグループ。
自分たちで考えた案を聞いてほしいと相談にきました。

後半部の始まりは、宇宙船の不測のトラブルにより避難用のサブロ
ケットで脱出した主人公達がある惑星に到着した場面。
サブロケットはあくまで避難用であるため、地球に帰還できるだけ
の燃料を積んでいないという設定です。

「はあ、ついた。」

キャプテンの第一声で場面が幕を開けるとのことでしたが、それに
違和感を感じた私は素朴な疑問を子ども達にぶつけます。

「生死の境目をくぐり抜けて、やっとの思いで脱出した主人公達が
最初に発する言葉がそんなに軽いかなあ?」

「確かに・・・」

主人公達の心境を想像した時にそのセリフは適切だろうか。
私からのダメだしに頭をぐるぐるさせて再び考え始める子ども達。

「ぷはあ、思った以上に大変だ・・・」

ネタバレになるため、これ以上は詳しくは書けませんが、何とか今
週いっぱいかけて、シナリオと紙芝居のイメージのラフを完成させ
ることができました。

photo-20130712-02.JPG

ただ、残すところ後1週間で、まだ紙芝居の製作には着手できてお
らず、シナリオの推敲も必要な状況です。
シナリオの推敲については、私の判断で、脚本家を目指すと公言して
いる6年生の男の子にお願いすることにしました。

「おお!それは適任だね!!」

子ども達から歓声があがります。
残りのメンバーは紙芝居の製作に注力してもらいます。

どの場面を担当するかを割り振り、週末のホームワークとして、紙
芝居に描く内容の参考資料を探してきてもらうことに。

エンジンフル稼働でラストスパートをかけます!

HY

TCS2013年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。

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