【探究領域】時空因縁
【セントラルアイディア】
自分視点と俯瞰の往来が理解と判断を助ける。
＜テーマ学習＞ 〜概要
人間をはじめとする生物が持っているスキルには色々なものがあります。その中でも本能として持っている方向感覚や平衡感覚は自身を守るために必要な大切なスキルです。特に人間はそのスキルが劣ってしまったり使えなくなってしまうと自分自身の生命にも関わってきます。特に子どもはその感覚を成長過程で磨いていくことで身体的スキルが上がっていきます。その中でも空間認識のスキルは自分が存在していることを脳と身体が把握することで様々な情報に切り替え、自身の行動を決めるために使われていきます。例えば、知らない土地や登山に行って道に迷った時、自分が今どこにいるのか。そして自分がどちらの方角から来て、今現在どの場所に存在しているのかを予測し把握できなければ、街では迷子になり、山では遭難してしまいます。そんな時、自分自身を助けてくれるのが自分の本能であり、身体的スキルが鍵になってきます。今居る場所の情報を整理し、自分がそこまで来た過程や道のり、そして距離を分析し、どちらに行ったら元の位置や目的地に辿り着けるのかを割り出していきます。見たものの記憶と行動軌跡、そして脳による分析が人間にとっての命の綱になっていきます。
今の2年生は昨年度のテーマ学習「『紅葉山』見っけ隊」で見て感じることから様々な情報を手に入れ、それを発見に繋げるスキルを獲得してきました。今回はそのスキルを活用して街の大幅な発展とともに都会化が進む中野の街にフィールドを移し、自身の持っているスキルをフルに使いながら探検を重ねます。その中で自分視点とさらには地図を使って俯瞰して現在地を把握しながら、空間を感じ自身の目指す場所を見出していきます。
探検を重ねることで状況把握力や分析、空間認識の力を磨いていき眠っている本能を目覚めさせましょう。道に迷っても「ココドコ？」とならないように仲間と協力しあって目的地へ目指していきましょう。その中で中野の街にある色々な発見や様々な疑問を手に入れ、オリジナルの「ココドコマップ」として皆に紹介し披露します。
HM
（参考） TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。
・2024年度 年間プログラム(PDF)運用版
・テーマ学習一覧表（実施内容）