【探究領域】社会寄与
【セントラルアイディア】質の高いものづくりが喜びを生み出す。
<テーマ概要>
私たちと深い繋がりがある「仕事」。世の中には色々な種類の仕事と職業が存在しています。人を相手にする仕事や物を作る仕事、人の生活を陰ながら守っている仕事など、様々な業種があります。そんな様々な仕事の中には共通してあるものがあります。それは人それぞれの「仕事」に対する価値観です。その価値観から生み出されるものが、その仕事に対する評価に変わっていきます。例えばものづくりの仕事であれば、その作ったものと作り手に対して評価されていきます。でもその評価は人の価値観によって分かれています。そこで考えていきたいことが「いい仕事」と呼ばれるものにはどのような価値観が存在しているのでしょうか。一言で「いい仕事」と言っても相手が喜んでくれたらいい仕事なのか。それとも自分が満足してやり終えたらいい仕事なのか。主観的、客観的に視点を変えて考えてみても評価が分かれます。では全ての人が同じ価値観でいい仕事と評価してもらえるようにするためには、どのような要素が評価を作り上げていて、そこにはどのような要素が必要なのか、どうやってそれらを手に入れたらいいのか、突き詰めて考えてみたいものです。
今回のテーマ「いい仕事してますね」では、ものづくりの仕事に焦点を当てて「いい仕事とはどのようなものなのか」について徹底的に探究していきます。まずは「いい仕事と悪い仕事」そして「いい仕事の条件にはどのようなものがあるのか」を考え、その存在している価値観を皆で共有し共感しながら、ものづくりの仕事として「木材で作り上げる椅子」を制作していきます。。その過程の中でどんな要素がいい仕事の価値観を作っているのかを考察していき、様々な人から認めてもらえるように寄与していきます。ものづくりに必要な道具を扱う技術を磨き、その仕事の中における安全性を考え、そして「正確で丁寧な作業」を通じて作り上げられる質の高いものづくりを目指していきます。その椅子が完成した時、本当にいい仕事ができた!とプロセスをふりかえって実感できるように、ただ作るだけではなく、日々「いい仕事」を意識して期限内にものを完成させます。六週間後に子どもたちがこのテーマを終え、自身の仕事をふりかえった時に、「いい仕事ができた」と仕事の本質とそこから生み出された喜びを感じることができるでしょう。
MH
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(参考) TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。
・2021年度 年間プログラム(PDF)運用版
・テーマ学習一覧表(実施内容)