【探究領域】意思表現
【セントラルアイディア】人の心は表情と仕草で表現される。
<テーマ学習>レポート
1週目に、「”表情”と”仕草”は、セットだと伝わりやすくなる!」
という発見をした子どもたち。
2週目は、その気付きを深めていくために、様々な身体表現にチャレンジしていくことにしました。
最初は、一人ずつ紙に書かれたお題をパッとみて、即興での表現にチャレンジ!1年生たちは、「カエル、ウサギ、ゴリラ」といった生き物を、2年生たちは、「スキーをする、顔を洗う、バナナの皮をむく」といった動作を、瞬発的に表現していきます。
こちらは、「相撲を取る」というお題。はっけよいのこった!の動きに着目。
こちらは、「お皿を洗う」という表現に挑戦中。
中でも面白かったのが、「ムササビ」のお題。飛んでいる瞬間を表現しようとするキッズが多いものの、「これだと飛行機に見えるんだけど」という鋭いフィードバックが!(笑)
「じゃあ、こうやって服を広げたら? ムササビっぽくない?」
「でもさ、服を使うと、表情と仕草じゃなくない?」
「だったら、手の角度を、まっすぐじゃなくてこうやってちょっと曲げるのはどう?わかりやすくない?」
こうやってムササビという一つのお題だけでとってみても、その表現方法は千差万別。しかし、みんなの意見を受けて「ほんのちょっと」変えたり工夫していくことで、その見え方が「大きく」変わっていきます。
だからこそ、
・うまく伝えられた!
・うまく伝えられなかった という伝え手側の振り返りと同時に、
・うまく伝わってこなかったのはなぜか?という、受け手側の振り返りも行っていくと、「伝えたくないのに伝わっちゃうことがある。でも伝えたいのに伝わらないこともある」という言葉が、子どもたちの中から出てきました。
この気付きこそが、「私たちはどうしたら気持ちや考えをわかり合えるのか?」につながる本質的な部分でもあり、自らは「伝え手側であると同時に、受け手側でもある」と意識した瞬間でもありました。なかなかやるなぁ、1・2年生たち!!
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そこで、次なるチャレンジに選んだのは、
「場所」を表情と仕草で表現できるか?というお題。
私からの挑戦状として「お宝が眠っている地図」を渡し(笑)、
6つある攻略ポイントを身体で表現しながら、全員でゴールまで進んでいけるか!?というミッションを課しました。
6チームに分かれ、チームごとに渡された場所のヒントを読み込みながら、それぞれ全然違う特徴のある場所で、どんな気持ちになるだろうか?までを表してみよう!というかなり難易度の高いチャレンジです。
(こちらは、お題の一つ)
その中で、全問正解した強者たち(キーワードもOK)がいました!なんと全員2年生。さすが!
こうやって、様々な身体表現に挑戦している子どもたちだからこそ、
ここはぜひ、プロの技をみてさらに磨いてもらいたい!
ということで、サイレント映画の喜劇王ともよばれる、チャールズ・チャップリン、そしてバスター・キートンの作品を鑑賞することにしました。
コミカルな動きや表情に、一瞬にしてひき込まれる子どもたち。
終始、ゲラゲラと笑いが絶えません。それでも真剣に見入っています。
身体表現のプロは、一体どんな工夫をしているのか?
その発見や気付きを深堀りながら、3週目につなげていきたいと思います!
MK
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(参考) TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。
・2020年度 年間プログラム(PDF)運用版
・テーマ学習一覧表(実施内容)