【学年】 5年生 6年生
【探究領域】社会寄与
【セントラルアイディア】 事業の目的は顧客の想像である。
<テーマ学習 〜概要>
社会寄与領域では、豊かな社会生活を実現するために私たちは何ができるかについて、考えを深めていきます。子どもたちにとって、身近な社会であるスクールにおいては、受け身の姿勢ではなく自分にできることは何かを考え実行していくことが、学年が上がるにつれて求められていきます。失敗を恐れず、まずはやってみよう!とする「Ownership」と「Resilience」を発揮していくことが、自分自身、そして社会をより豊かにしていくことにつながっていくことを日常の実体験として学んでいます。
本テーマ学習では、スクール内から範囲を一歩広げ、子どもたちが社会の一員として実際に本格的な事業を行うことに挑戦します。事業計画を立て、資金を調達し、市場調査を行い、商品を決め、仕入れ、販売、在庫管理などなど、自分たちの店を自分たちの手で経営していきます。顧客になってほしいターゲットを近隣住民として、自分たちの提供したい価値がしっかりと伝わるかどうかを試します。コロナ禍において、どうやったら周囲の人を巻き込んでいくことが可能になるのかを念頭にしながら、試行錯誤していきます。事業を行う根拠はあくまで「豊かた社会生活を実現するために私たちが何ができるか」を考えるためであり、事業者側に利益をもたらすことではありません。利益は事業を成立させるための条件であり、目的ではないことを認識した上でどう判断していくかが問われてきます。
店は駄菓子屋、営業回数は練習を含め4日と決め、6週間という限られた時間の中でマーケティングをしていきます。顧客のニーズに応えるだけでなく、厳選した一押し商品やあったらいいなと思われるサービスを提供していくことで、顧客の潜在的なニーズを引き出し、その結果、より多くの人にお客様になっていただくことを目指します。「事業の目的は顧客の創造である。」P.F.ドラッカーの言葉を今回のセントラルアイディアにしています。目先のことにとらわれずに、常にチャレンジしながら、お客様の笑顔を獲得していくにはどうしたらいいのかを問い続け、最終的には、出資者の方にむけた事業報告をプレゼンテーションいたします。
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(参考) TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。
・2020年度 年間プログラム(PDF)運用版
・テーマ学習一覧表(実施内容)