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「詩人の旅」3-4年生 テーマ学習 レポート2

【探究領域】意思表現
【セントラルアイディア】感性と情緒が凝縮された言葉は、人の心を結びつける。

<テーマ学習 レポート>

日常の遊び場所だけでなく、1-2年生テーマ学習「紅葉山見っけ隊」の舞台としても利用している紅葉山公園。「紅葉山」と親しく呼んでいるものの、日頃あまり着目していない紅葉たちとの出会いを求めてやってきました。

詩人、工藤直子さんは、散歩しながら出会った動物や植物、風たちと対話して、聞いた声を書き留め、『のはらうた』ができたといいます。

モチーフになりきって書いた詩は、「なったつもり」を越えて、そのものから受け取った声を「代理人」として書く。だからこそ、『のはらうた』の作者は「くどうなおことのはらみんな」となっているのでしょう。

自分がどの紅葉と対話できるかは、自分の感性が導いてくれます。歩きながら、ふと気になった紅葉、あれ?っと目に止まった紅葉があれば、その場でゆっくりと眺め、五感を研ぎ澄ませます。

「紅葉視点って面白い!」

「もみじさんに会ったよ。」

「ぼくは、源三郎さんの声聞いたよ。」

のはらみんなの世界に自然と入り込めていて、詩の魅力と子どもたちの感覚の鋭さに驚かされます。

カルガモ親子を発見!

紅葉をどう見ているのかな?聞いてきた声をさっそく書き出していきます。

 

見よう見まねでかいた詩ですが、リズムに合わせてみたり、擬音語・擬態語を使ってみたりと「詩」であることを意識した作品が生み出されていきます。

 

できた作品を紹介していきました。

同じモチーフにしたのに、どれも観点が違っています。

一枚の紅葉に着目した子もいれば、枝についている数枚の紅葉をまとまりとして見た子、木全体を紅葉として捉えた子もいます。

似ている部分もあれば、全く違う部分も。

自分とは違う感性。自分では感じない感覚をお互いに持っている。それが言葉になって表され、それぞれのよさが見えてくる。このことを感じることが、Confidenceの原点となっていきます。

本テーマのセントラルアイデアは、

「感性と情緒が凝縮された言葉は、人の心を結びつける。」であります。

初作で、このような詩がかけるのは、素晴らしい感性を持っている証。

自分の感性に自信をもって、今後は、詩の技を習得していきます。そして、自分が、相手(モチーフ)が、どう感じているのか言葉を探り、情緒を引き出し、ひとつの詩の中に凝縮していきます。

 

AN

(参考) TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。
2020年度 年間プログラム(PDF)運用版
テーマ学習一覧表(実施内容)

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