【探究領域】万象究理
【セントラルアイディア】情報を読めば読むほど未来が読める。
<テーマ学習 レポート>
このテーマ学習では「情報を読めば読むほど未来が読める。」というセントラルアイディアを実感するために私たちが常に影響を受けている「天気」を題材に探究を進めていきます。
普段何気なく気にしている「天気予報」は誰がどのようにして予測しているのでしょうか?
また私たちの暮らしに切っても切れない関係である「天気」はどのようにつくられ、なぜ変化し続けるのでしょうか?
まずはいつも通り「天気」について知っていることをどんどん出していき、5・6年生の先行知識をマイニングし、可視化していきます。
何人かのキッズは既に天気に関心が高く、さまざまなことを自分自身でも学んでいるようです。
「天気と言えばぼくは積乱雲が好きなんだ。入道雲とも言うキノコ型の雲なんだけどね、夏に雨を降らせるんだよ。世界にはね、スーパーセルっていうとてつもない積乱雲もあるんだよ。それが大好きなんだよね!」
「天気と言って思いつくことと言えば、晴れ・雨・雲・スコール・台風・雹・あられ・みぞれ・雷。」
それらの発言を聞いていた他の子が今度は雷がどうして起こるのか、知っていることを語り出してくれました。
・雷は雲と雲がこすれて静電気が起きることで発生する
・上空の気温が低いと雨粒が急速に固まって雹やあられなど氷の粒のまま落ちてくる
・台風は暑い時期に赤道付近で発生して北東に向かってちょうど日本で曲がる。それは暖気が邪魔で曲がるのだ。
・台風は反時計回りで移動している
ある程度議論が進んだところで私から「じゃあ天気はどうして変わるんだろう?」と質問を投げかけました。すると子どもたちはまた知っていることや予想をどんどん語り始めてくれます。
・地球の自転で太陽の当たる位置が変わり、気候も季節も変わる。
・雲が天気を変える。水が蒸発して雲になるからやっぱり太陽の位置も重要だし、曇っていたら陽があまり当たらない。
・風も影響している。
・天の気持ちって書いて天気だから神様の気持ちも影響しているんじゃないか?
・「鳥(燕)が低いところを飛ぶと雨が降る。」って言うけど、それは気温が下がってきて飛び立った虫を鳥が食べているってことだから雨で気温が下がるっていうことと繋がっていることわざだ。
確かに天気を表すことわざや慣用表現はいくつもありますよね。
みんなで考えていくことで字面をインプットするだけでなく、ことわざの背景の意味が科学的にも裏付けられていることを発見することができました。
つまりこれは天気予測の手段の一つです。
子どもたちはテレビなどで天気予報をよく見ている様子ですが、どのような情報を元にしてどう予測が行われているかについてはまだよく分かっていません。
次回は「予測」とはどういうことなのか?
「予測」についていくつかの切り口で考えていきます!
YI
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(参考) TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。
・2020年度 年間プログラム(PDF)運用版
・テーマ学習一覧表(実施内容)