【探究領域】共存共生
【セントラルアイディア】 地球資源の持続可能性は人間の選択に委ねられている。
<テーマ概要>
雪が降って寒い日でも、ひとたび太陽が背中に当たればポカポカと温まってくるし、ほんのり暗い夜道でも、月の光を受ければ十分に辺りを見渡すことができる。
こうやって人々は、昔から当たり前のように自然の中にあるエネルギーの恩恵を受け、暮らしてきています。しかしそこで満足することなく、「もっともっと」暖かくできないものか、明るくできないものかとさらなる生活の向上を願った結果、”電気”や”ガス”など、次々と新しいエネルギーを生み出してきました。その歩みを止めることなく、あと30年もすれば世界の人口が90億人を超えると言われる地球において、さらなる便利さ・快適さを求める欲求のままに、エネルギーの”消費活動”に邁進中というわけであります。
ただ、既存エネルギーのもとになる資源には有限なものもあり、特に電力で使われている化石燃料や原子力のウランは、なにより貴重な資源。その貴重さゆえに争いのタネとなり、石油危機や温暖化、環境破壊、環境汚染等々、エネルギーをめぐる諸々の問題が噴出していることからも、私たちは「消費」という価値観を見直す岐路に立っているといっても過言ではありません。この状況を打破すべく、世界規模で代替エネルギーや再生可能エネルギーの開発が進んではいますが、まだまだ広大な場所や莫大な資金の確保をどうするかという課題は山積状態。
そこで今回は、多様に絡み合う地球資源の現状と問題点を把握しつつ、私たちの日常生活に一番深く関わっている「電気」を軸とし、資源と私たちとの関わりから今後どんな選択・行動をすることができるのか、自分たちなりに考え持続可能な選択を探究していきます。確実になくなっていく資源を悲観視して「するべき」選択肢ではなく、地球や資源の未来、ひいては自分たちの未来を思えばこその、「やりたい・やってみたい」選択肢をいかにつくりだせるのか、自らの欲求を認め、そこからうまれる数々の葛藤を乗り越えた先にある未来を想像し、私たちはどう行動していけばいいのかを模索していきます。
KM
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(参考) TCSテーマ学習については、以下よりご覧ください。
2019年度 年間プログラム(PDF) ・ テーマ学習一覧表(実施内容)