【学年】5年生 6年生
【探究領域】万象究理
【セントラルアイディア】人体の構造と機能には美が集約されている。
<テーマ学習レポート>
G5G6「美人(vivid)」: 上野へ「美」を探しに。。。
5週目は、立体造形物の「美」を探すために、上野公園へフィールドワークに参りました。
上野公園には、西洋の美と東洋の美があるはずだ!という仮説の元に、上野公園への旅へGo!
まずは国立西洋美術館の前にある「ロダン」の像たちを観察します。
「アダム」と「エヴァ」、そして「地獄の門」と「ヘラクレス」。
「細かく」かつ「リアル」に作られているのですが、何よりも増して、その男性の「筋肉のもりもり感」がものすごく5-6年生の印象に残ったようです。
そして、ロダンといえば、紅葉山公園にもある、この「考える人」。
全員で同じポーズをして写真を撮りました。顔もなかなかな悩ましげな表情です。
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「西洋」の立体造形物を観察した後は、「東洋」の立体造形物を観察します。
前の週にBig Wednesdayで行った、「東京国立博物館」を訪れました。
まずは本館1階の彫刻ゾーン。ここには木彫りの像が多数展示されていて、西洋とは違った美の形があることがよくわかります。
「あ!おなかもぽっこりでている」
そう、例えば上の毘沙門天立像。西洋は筋肉隆々でゴツゴツしていた肉体の表現が、東洋の立像では滑らかでやわらかい表現になっています。
そして、法隆寺宝物館へ。
こちらには多くの仏像が安置されており、雰囲気も荘厳でした。
さて、この中で「美しい」と思う仏像を一人一つ選び、写真を撮りました。
「摩耶夫人と天女」
特にこの、お腹がものすごく細いことに着目し、全体の形からそうとらえたようです。
「観音菩薩立像」
冠を被っていて冠も、垂れ下がる羽衣も、線対称にできているというところが美しいと思った理由でした。「すねた顔をしている」というところも気になったようです。
「観音菩薩並びに勢至菩薩立像」
男の人と女の人が対称に作られていて、お揃いのものが多いから、美しい。王冠や手の細かい違いと全体としてみると対称にできているところを感じ取ったようです。「二人は結婚してる?それとも友達?」と疑問が浮かびました。
「観音菩薩立像」
ツルツルで対象ではないが、悩み顔であったり、鮮やかな黄金色、そして細かいモールドがあるところが気に入ったようです。「痩せていてスタイルがいい」けれども「少し顔が大きい」とのこと。
「菩薩立像」
冠がデコボコしているが、それいがいの表面は滑らかにできていて、灰色と緑の色彩にも反応したようです。
「ロケット型」をしているところも気に入ったようです。
「阿弥陀如来倚像」
遠くから見てみると線対称になっていて、三人合わせると「山」に見える。とのこと。豪華に三体が一つにまとまっているところも気になりました。
「菩薩半跏像」
表面は結構ツルツルで、体:頭は2.5:1になっています。ポーズの「ストップ!」という感じで右手を前に出しているところが気になりました。
宝物殿の二階も見た後、トーハクの庭でみんなでご飯を食べました。
ご飯の後は東洋館で「ミイラ」を見て「占い」に寄り道。
「不運」が出た人も、優しい館員の肩が「今のは練習」といって幸運がでるまでさせてもらいました(笑)
無事全員幸運!成功する!ということで、大詰めになってきている人体模型の製作を頑張りましょー!
TY
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(参考)
2017年度 年間プログラム(PDF) ・ テーマ学習一覧表(実施内容)