【学年】5年生 6年生
【探究領域】万象究理
【セントラルアイディア】人体の構造と機能には美が集約されている。
<テーマ学習レポート>
G5G6「美人(vivid)」: 丸鶏の解剖とチキンパーティ[理科実験(G5-6)]
テーマ学習「美人(vivid)」では、人体の機能と構造を運動器官、特に骨格から探究しています。
今日は理科実験で「ニワトリ」丸ごと一匹を解剖するなかで、その骨格や筋肉、腱の機能と構造に絞って観察をします。
毛が剥がれた状態のニワトリです。
すでに「焼き鳥」として食べない部分の内臓は取られています。ですが、「焼き鳥」として食べる「心臓(ハツ)」や「肝臓(レバー)」「砂肝」などはまだ残っていました。
まずは皮を胸の真ん中のところから切っていきます。そうすると大きな「胸肉」「大胸筋」が顔を出します。
大胸筋は左右合わせてニワトリの全体重の20%を占めています。ひとつ350gだったので、だいたい3kg〜4kgの大きなニワトリでした。
大胸筋を真ん中から切っていくと、その下には「小胸筋」があります。これは高タンパク低脂質で有名な「ササミ」の部分です。
大胸筋と小胸筋は翼と繋がっていて、それぞれを交互に引っ張ると翼が上下します!
大胸筋でさげる、小胸筋で下げる、それぞれの筋肉が腱を通じて骨を引っ張り、翼を動かします。
次に、足を解剖します。ニワトリの足は、爪先立ちで、膝はほぼももに埋まってしまっていることが下の写真からわかります。
股関節を外すと、ちょうど人差し指が入りそうなくらいのちょうどいい穴が。ここにボールジョイントの大腿骨の丸い部分が入るのです。
次は頚椎の中身。首を落とすと、白い神経細胞が見えました。
さらに膝の関節も精密にできています。ガッチリと組み合わさってスムーズに膝が曲がるのです。
Kさんが、綺麗に肋骨の中身を取り出し肋骨を数えることに。
人体は12対あるとのことでしたが、ニワトリは6対しかありませんでした。
頭を割ったり、目を取り出したりと、頭にも興味津々。
みんなでその中身を解剖していきました。
さて、解剖に集中していたら、あっという間に時間が経ってしまいました。
いろいろ学ばせてもらったニワトリは、しっかり料理していただきましょう。
理科実験から家庭科に早変わり!最後は美味しく残さずキッズでいただきました!
TY
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(参考)
2017年度 年間プログラム(PDF) ・ テーマ学習一覧表(実施内容)