地図とにらめっこ状態だった子ども達ですが、3週目辺りから視点が変わってきて、遠くに見える高層建築物にも目が向くようになって来ました。
「あの建物はコレだよ!」と地図上で指差し、「じゃあそっちの方に行けば駅に近いから行ってみよう!」とだいぶ地図と俯瞰の往来ができるようになって来ました。素晴らしい!
素敵なぶどうの花(←子供たちが命名)の横を通り過ぎ、
目印のランドマークに到着!
しかし、この日は夏日のような気温!暑さに押され気味の子供たちは「トリの目」というよりは「ムシ」のように日陰に座り込んでいました。
それでも今までとは違う視点「トリの目」をフルに働かせて、今まで視界に入っていなかった建物や自身のいる現在位置にもアンテナが働き出したようです。
「ムシの目」になっているので細かいことも見逃しません。一見、何気なく通り過ぎてしまうような場所にもアンテナを働かせてメモしていました。発見したものを事細かくメモしていき、TCSに持ち帰るためです。
この場所も子供たちのお気に入り!
TCSに戻ることも迷わずにできるようになって来ました。成長!成長! クラスで学んだことをしっかりと吸収し活用しています。スタッフは後からついていくのみとなりました。
とはいうものの、まだまだ中野のエリアを自由に地図を見ながら自身の居場所(現在地)を認識して歩くことは難しいようで、地図を見て周囲を見渡し、「トリの目」でイメージすることにチャレンジしています。
さて、外出当初から活用している「方位磁石」も最近では板について来ました。方位の見方や太陽の方角、そしてそれを地図に照らし合わせて方向や現在地を確認し理解する。そんな手順も身について来た様子。
お、すぐ近くに便利マップを発見! 「この地図はわかりやすいね!」とみんなで地図を描くときの参考にしようとメモを取っていました。
まだまだ「あっち」や「そっち」など指示がうまくできませんが方向感覚は備わって来たようです。方角を合わせて地図を地面に置き、現在地から目的地を目指しています。
面白いものや地図に載っていない場所まで発見したり、「あっ!ここはODD街で来たね!」「あの場所はここだったんだね!」と地図で場所を確認していました。
そんなこんなして練り歩いているうち、「ココドコ?」と尋ねると多くの子供が地図を指差して「ここだ!」と答えられるようになって来ました。さすがです。
この建物は中野のランドマークのひとつ。どこか分かりますか?
子供たちの頭の中にはすでにインプットされていましたが、様々な角度から建物を見て、その形や構造、そして地図に書いてある建物の様子と比べて見ることができました。これでランドマークとして大いに役立ってくれるはず。
HM
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(参考)2019年度 TCSテーマ学習一覧 より他のテーマ学習の内容もご覧いただけます。