タイトル: 静かなともだち
探究領域: 万象究理
セントラルアイディア:
見れば見るほど見えてくる。
[1年生]
1年生の新しいテーマ学習は「静かなともだち」。静かなともだちとは”葉っぱ”のことです。
私たちの身近にある”葉っぱ”について、今まで以上にじっくり様々な観点で観察をしていくことでどんな発見があるのでしょうか?
テーマ初日、まずは子どもたちが”葉っぱ”と聞いてイメージすることをたずねてみました。
すると”赤いもみじ”が思い浮かぶ子もいれば”黄色いイチョウ”がイメージされる子もいます。
「ぼくはこういう葉っぱで、ここに透けて見える黄緑の線があるんだ。」と模造紙に絵を描きながら説明してくれます。
「私は駅から家までの道にある、こういうトゲトゲの葉っぱ!触ると痛くてね、冬も秋も夏も春も濃い緑で変わらなくて、私たちがおばあさんになっても変わらないんだよ。」
この子はこの”葉っぱ”のことを知らず知らず観察しているようです。
するとある子がこの子に触発されて言いました。
「私が知ってる葉っぱはね、こんなやきいもみたいな形で葉っぱは濃い緑色なんだけど赤紫色のつぶつぶがあるんだ。それでね、このつぶつぶを取って葉っぱを食べるとね、おいしいんだよ!甘いの!」と色や形、そしてつぶつぶがあるなどいくつもの特徴を聞かせてくれました。まさか食べてみていたとは、さすがです(笑)。
1年生のみんなは”葉っぱ”にたいして普段から関心もあり、このテーマではとことん”葉っぱ”について観察してみるというミッションについてもとてもワクワクしている様子。
翌日は早速近くの紅葉山公園へ葉っぱを観察しに出かけました。
その前にフィールドワークの目的である、”いろんな種類の葉っぱを集める!”ということを伝え、その際に大切にすべき3つのことをみんなで考えました。
子どもたちからすぐに出てきたのは”なるべく同じ葉っぱを取らない”ということ。
植物を大切にするということだそうです。
二つ目は”においをかぐ、みる、きく、さわる、よむ、かく”ということ。つまり色々観察してみるということです。
”みる”はじっくり形や色や模様を見て、”きく”は人の意見を聞いたり、詳しい人に話を聞き、”さわる”は手触りを確認し、”よむ”は図鑑などでその葉っぱについて調べ、”かく”はスケッチしたり、観察して気になることを書くということです。
三つ目は、”なるべく落ちた葉っぱを拾う”ということですが、子どもたちによると落ちている葉っぱの中でもきれいで元気な葉っぱを拾うことがポイントとのことでした。
これらのエッセンシャルアグリーメントを決めて、いざ公園へ出発です!
お気に入りの葉っぱを集めてじっくりと観察。色は濃い緑で抹茶みたい!
手触りはサラサラでザラザラ。ちょっとやわらかいけど、ザラザラしている。
ギザギザしててまるで鬼の角のような形!
じっくり見ながら葉っぱの特徴を調べたり、スケッチをしたりして今まで気づかなかったことを発見していきます。
そして集めた葉っぱはスクールに戻って押葉にして保管。来週には第一弾が出来上がっていることでしょう。ワクワク♪
さあ、来週もたくさん集めるぞ〜!!
YI
※TCS2015年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。