タイトル:築きに気づく
探究領域:万象究理
セントラルアイディア:『構造よく力を制す』
[2年生]
「今回は橋を作るんでしょ?」
前回の「築きに気づく」のテーマ学習は昨年の11月に実施されました。
まだ変トラクラスの「築きに気づく」発表がされてから間もないため、今のトコトコチャレンジクラスのみんなも、その発表のことを覚えています。
「そういえば三角ちゃん三角ちゃんって言ってたよね」
「ヒノキで橋を作ったんだよね、僕たちはいつ作るの?」
とはいいつつも、簡単な言葉は残っていますが、「橋」に対してはどのような具体的イメージを持っているのでしょうか。
「わたしは石でできたこんな橋が思い浮かぶ」
「わたしはエジプトで見た橋が思い浮かぶ!こんな形になってたんだよ!」
「わたしはね、人が乗るところの上に車が通るところがある、そんな橋を考えちゃったの」
「ぼくはね、こんな橋だよ!」
それぞれでどんな橋が思いついたか、模造紙に書いていきます。
「あ、この橋強そう!」
「お、じゃあどの辺りが強そうだと思う?」
橋の強さはどこからくるのでしょうか?
そんな問いに子どもたちはいろいろな意見を出していきます。
・「うーん、軽くて太くてまっすぐなのが強い橋だと思う」
・「シンプルなのが強いんじゃないかな?」
・「私はね、パンみたいなのが強いと思う」
お、「パンみたいなの」というのはどういうことなんだ?もっと聞いてみよう
・「パンみたいなのっていうのはどういうこと??」
・「例えばね、もし車にぶつかった時ガラスだったら割れて頭が痛くなっちゃうでしょ?でもパンみたいにふかふかだったら頭が痛くならないと思うの。」
・「ほほー面白い!、それはパンみたいな橋だったら強いってことなのかな?」
・「うん、そう思う!」
・「あのね、ハンモックみたいなのもそうなんじゃないかな?力がかかるほど締め付けられて強いよ?」
どんどん「強い橋」についてのイメージを膨らませて行きました。
テーマ二日目は、「はがき」を使って橋を作ります。
辞書二つの間に10cmの間隔をあけ、台座をつくり、ハガキで橋をかけました。
まずは、普通にはがき一枚の橋だったら一円玉は何枚ぐらいのるかな?予想を立ててみよう!
なんと、ハガキ一枚には32枚の一円玉がのりました。
じゃあ二枚だったら??
そんなこんなで、「はがき橋」の強度試験は続いていきます。
じゃー明日はそれぞれで考えた「強い橋」を作ってきて実験してみよう!
ということで、翌日、彼らは自分たちなりの橋を作ってきました。
「どんなところに工夫をしたの?」
・「横の壁を作ってみたよ。家でもやってみたんだけど全然ビクともしなかった!!」
・「ここを曲げると二段階になって落ちにくくなるとおもった!」
では、実験開始!!
写真の背後にいい笑顔が写ってますね〜!
たくさん乗った橋は、なんと、90枚の一円玉を乗せてもびくともしませんでした!!
・「やっぱりショベルカーみたいになってるから強いのかな?」
・「二枚重ねになっているから強いんじゃない?」
・「この壁が強さを決めたんだと思う!」
・「”ひ”みたいな形になっておっこってる!!」
強さを決めるのは材質・折り方なのでしょうか??
来週は、実際に川や海にかかっている橋をクルージングでみながら、どのような「かたち」が「つよさ」を決めるのか、考えていきます。
TY
※TCS2015年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。