タイトル:築きに気づく
探究領域:万象究理
セントラルアイディア:『構造よく力を制す』
[2年生]
世界最長の橋、明石海峡大橋、世界最高のテレビ塔、東京スカイツリー、遠く離れた陸と陸、天と地を結ぶそれらの建造物は単純に鉄の大きな延べ棒でも、直方体でもありません。
多くの硬い材料を使い固めれば頑丈な「橋」を作ることができるのでしょうか。
建造物には、上を通る人や車、電車などの荷重だけではなく、「強い風」と自らの重さ、すなわち「自重」との闘いが最も重要なポイントとなります。
海や川にかかる場合には強い風にさらされ、高い電波塔であれば高高度の強い気流に耐えなければなりません。
強度を増すために材料をたくさん使えば使うほど自重も増えてゆき、さらに強度を増すために材料を増やす、このままでは、まさに「強度と自重のイタチごっこ」となってしまいます。
そこで人類は建造方法、特に「構造」に工夫を凝らすことで、明石海峡大橋、レインボーブリッジ、ゴールデンゲートブリッジなど、想像を絶する幅、高さ、そして強い外からの力と自重に耐える橋を作り上げることができました。
これは、内に秘めた「構造」こそが、多くの力を支えていることに他なりません。
どんな「骨組み」、「構造」、「つくり」、が強い建造物をつくるのでしょうか。
建造物を支える骨組みはどのようなかたちの組み合わせから成り立っているのでしょうか。
どのような「工夫を凝らした構造」が外からの力をコントロールするのか、探究してまいります。
TY
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