タイトル:My Hero Story
探究領域:意思表現
セントラルアイディア:「考えや思いはストーリーで相手に伝えることができる。」
[3・4年生]
先週までにWallに抜き出しと理由が書けた子は週末に作文を書いてきていました。
5枚も書いたというのに、なんとなく手応えがないようです。
「これでいいのかな。」
読んでみると、不安が見えてきました。本の抜き出しを書いてきていました。
タイトルは「マザーテレサものがたり」。なるほど、その通りの文が書けています。
でも、400字詰め原稿用紙に5枚書いてくるとは、すごい集中力。
しかも、これだけ何度も本の抜粋をしているため、ヒーローについての質問をすれば、
すらすらと答えてくれます。
Wallに書いてあることは、もれなく作文にも書かれているのかな?とWallを見てみると、
本の抜き出しの順番通りに、付箋が貼られています。
どんな順番で伝えていくか、ストーリーを自分で考えないことには、自分の文章にはなっていきません。
どこか、他人事で、誰にでも書ける作文になってしまいます。
人の心に届くように書くには、どうしたらいいか。自分のいいたいことは何か、それがいくつあるのか、それを示してくれるWallを見て、整理していきます。
いいたいこと、つまり、ヒーローのすごいところは、大きく分けて4つあるとのこと。
思いやりがあること
言ったことを実行したこと
神様を信じていること
チャレンジすること
Wallの付箋の場所を4つのゾーンに貼り替えてみると、さっきよりもスッキリした感じがします。これで、どのゾーンから作文を書けばいいかを考えていくことに。
個人作業ではあるもののの、ほかの仲間がどんな作業をしているのか、ヒーローがどういう人なのかは、自然と会話の中で入ってきたり、シェアする時間をとったりしていきました。
Wallを大幅に変える理由が全員に伝わることで、自分の場合はどうかと考えていきます。
書きたいことがいくつあるのか、見えてきます。
また、今週から作文に入っていく予定でいたため、欠席してWallが作れなかった子も、
作文を書いてみることにしました。
子どもたちには、作文を書くにあたって、次のストーリーラインを伝えました。
①ヒーローとの出会い
②ヒーローのすごいところ
③ヒーローから何を学び、どう生きていくか
ストーリーラインはわかっていても、Wallを作っていない子、未完成の子は、なかなか鉛筆が進みません。やはり、Wallで下準備をすることは外せないことが実感でき、Wallの完成を目指します。執筆はさておき、急がば回れです。
いよいよ、執筆のとき。
質問されたことに答えることはできても、文章に起こすとなると、
つい書き忘れてしまうことも出てきます。
「うーん。」
Wallを眺めながら、ストーリーを考えていきます。
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