タイトル:Be Water
探究領域:共存共生
セントラルアイディア:「上善水の如し」
[3・4年生]
水道の水が飲める国は、多くあるわけではなく、日本は雨がよく降る地域にあるから、水がふんだんにあり、蛇口をひねればきれいな水道水を手に入れられること。しかし、だからこそ水害も多く、水の恐ろしさに直面して生活しなければならないこと。どうしたら水を浄化できるのかやってみたこと。自分が汚れて、他を清めてくれる水は素晴しいこと。だからこそ尊いものとして水が考えられ、人間も水のあり方を自分の生き方に反映させるとよいこと。それが「上善水の如し」ということ。そんな発表を子ども達は無事やりとげました。
しかし、なんとなく物足りなさも残るプレゼンテーションでした。それは、このレベルの発表は、既に「食わせ者」のときに行っていたからです。上級生から、「食わせ者」と「Be Water」とは似ている部分があるけど、どんな違い・発見があったかという質問が飛び出しましたものの、あまりシャープに応えられませんでした。水についていろいろ探究したし、知識も増えたけれど、どう生きてゆくかというイメージが明確ではありません。決して、彼らが考えなかったわけではありません。「上善」と呼ぶ意味がわかるほど、水は多面的で、水のように柔軟なマインドを持って生きたい!それがかっこいい生き方だ!ということを強く感じていたのでした。ただ、じゃあ具体的にどう生きたらそうなるのか、そこまでは至っていなかったというわけです。でも、よく考えてみたら小学3・4年生にそこまで求めるのは酷なのかなという思いもありました。しかし、プレゼンテーション後のふりかえりで、まだまだ自分たちは甘かったかなという思いを子ども達が感じていることがわかりました。
「終わりが始まり」
水のように生きる。水のように「上善」を目指す。それが簡単にわかれば苦労はしません。探究に一区切りついた途端にもやもやがあふれ出します。そのもやもやを抱いて、考え続けてゆくことの大事さを知っているのですから大したものです。
「あれっ?もしかしたら」
という感覚を抱くのはもっと先のことでしょう。思いを持ち続けて生きる。そんな一歩を踏み出しました。
RI
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