特定非営利活動法人 東京コミュニティスクール

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いざ開店!

[5・6年生]

今週は木曜日の開店に向けて準備を整えていきました。
宣伝方法の検討、マーケティングリサーチ、在庫管理方法の確認、看板やメニューの作成、商品の仕入れと販売価格の決定、カフェの遊びスペースのアイディアなど決めていくことはたくさんあります。

今週は5年生の男の子がお休みだったため、6年生2人での準備となります。役割分担をしながらテキパキと仕事を進めていかなくては木曜日の開業が難しくなってしまいます。

「看板とメニューは私に任せてね。」
「よし、じゃあおれはスクールの周りのマーケティングリサーチをしてくるよ。それと遊びスペースにはいくつか面白いボードゲームを準備しよう。」
「あとテーブルと椅子は家にアウトドア用のやつがあるから持ってくるよ。」
「各家庭1000円の出資金が元手になるってことは3000円使えるわけだよね。でも3000円全部を仕入れに使っちゃうと、もしも全然準備した商品の人気がなかった時に作戦変更できなくなっちゃうから少しはお金を残しておいた方がいいよね。でもいくら残せばいいかなぁ。」
「1000円残しておこうか!?2000円分仕入れたら結構選べるくらいの商品数になるし、そうしない?」

放課後は先日下見を行なった問屋へ商品の仕入れへ向かいました。
いざまとまった数の商品を仕入れるといよいよ営業が始める実感が湧いてきます。

「そうだ!準備の一つとして木曜日から駄菓子カフェを営業しますって向こう三軒両隣には挨拶に行きたいな!おれ行ってきてもいい?」

商品の販売価格を考えることも大切な学びの一つ。
近所の競合店や自分たちが知っている商品の小売り価格を参考にしながらに原価と比較してみるとどれくらいの利益率が適正なのか見えてきました。

「高すぎるとお客さんは買わないし、それじゃあ笑顔獲得できないからな。私はあまり高くしたくないな。」
「でも7円で仕入れたものを10円で売ったらなかなか利益につながらないからなぁ。20円くらいがちょうどいいんじゃないかな?駄菓子カフェだから席もあって飲み物もあるわけだから普通の小売店とまったく同じ値段じゃなくてもいいと思うんだよな。」

スクールの駐車場スペースを間借りして自分たちのお店、駄菓子カフェ”楽園”をオープンさせてもらうということもありオーナーである理事長に開業届を提出し、どんなお店にしていくのか話を聞いてもらいました。

そしていよいよ木曜日。大忙しでの開店準備となりましたがついに営業が始まります!
営業日当日の朝、6年生から他の学年の子たちに向けて話がありました。

「今日からぼくたちのテーマ学習で駄菓子カフェをオープンします。そこでみんなに相談があるんですが、ぼくたち3人でがんばって営業をしていくんだけど店番と宣伝を3人でやっていくのは実は人数が少なくてちょっときついんです。そこでもし良かったら放課後の15時半〜16時半の間に手伝ってもいいという子がいたらぜひ手伝ってもらえませんか?よろしくお願いします。」

すると多くの子どもたちが快く手伝いを希望してくれました。良き仲間に恵まれてうれしそうな6年生たち。

外にテーブルを設置し、看板を取り付け布の上に商品を並べると楽しそうなお店が出来上がりました。

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「よし!じゃ早速宣伝に行ってくるよ。まずはスクールの前で歩行者に声をかけるね。」

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手作りの宣伝用看板を首から下げて大きな声で宣伝開始です。
スクールの駐車場は入り組んでいるため通りからは見えにくいし、なにしろ引っ越してきたばかりで周囲の人たちはほとんどまだこのスクールのことをご存知ないはずです。

子どもたちはTCSを知ってもらうこと、そしてフェスティバルの宣伝も意識してこの駄菓子カフェの宣伝に相当の意気込みで臨んでいます。
私たちが動かずには誰もお店に足を運んでくれません。

14:30から15:30ころまでは事前に調べた通り人通りは少なめで子どもや若い人はほとんど通りません。

「ずっと宣伝してるんだけど誰も立ち止まってくれないよ。なかなか宣伝て難しいね。」
「今は大勢の人に向けて宣伝してるけど、ひょっとしたら一人一人の人に直接宣伝した方が良いかもしれないね。その方が立ち止まってくれるんじゃないかな?」

15:30ころから近くの専門学校や高校、小学校も終わり人通りが増えてきました。
すると子どもたちの宣伝に耳を傾け、一緒にお店まで来てくれるお客さんが一人、そしてまた一人・・・

「やった!今のお客さん4種類も買ってくれたよ!」
「飲み物の注文も入ったよ!」
「ねえねえ、TCSに興味があるお客さんがいらしてるんだけど、パンフレットをあげてもいいかな?事務所にもらいに行ってこよう!」

お客さんが来てくれると嬉しさと忙しさでハイテンションではりきりまくる子どもたち。
保護者の方々も遊び&応援に来て下さり初日はなんとか無事終了しました。

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しかし振り返ってみると、売れた商品を記録する”正”の字と現金が50円合いません。
もっと塩気のあるお菓子を増やしてほしいというお客様からのアドバイスもあり、改善の余地がたくさん見つかりました。

来週はさらに工夫を重ねてコンセプトである”楽しくて気軽に来れるお店”を目指してはりきっていきます◎

YI

TCS2014年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。

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